「四角い形じゃない建物を立ててみてほしい。ハート型とか星型とか」「いいじゃん、渋谷に行ったらUFOにさらわれる体験が3万円でできるとかだったら、絶対行く!」。
ゼネコン大手の東急建設が、今までにない建物を作れないか考えるZoom会議。参加するのは、“ポジティブ思考”を持ったギャルたちだ。同社執行役員の価値創造推進室長は「役に立たないものを作るという、その発想が今までなかったので、すごく面白いなと思った」と笑顔を見せる。
かつて渋谷や原宿を闊歩していたガングロメイクのギャル達。ブームは去ったと思われたが、ギャル雑誌『egg』やルーズソックスが再流行、SNSにもギャルの格好をした画像が溢れており、その明るさ、ポジティブさ、多幸感が、企業にも活力を与えているという。
40代でギャルに目覚めたという打首獄門同好会ベース兼ボーカルのjunkoさんは「私がギャルに目覚めた当時だったら考えられない社会になってきていて夢が広がる。未来は明るいと思う。メディアや企業との相乗効果で、win-winみたいな雰囲気が漂いつつあるなと思う。とても元気で、周りがどう思おうと“私はギャル”と言える子が多いのがギャルだと思う。ギャルが明るければ、世間はきっと明るくなる」と期待感を示す。
東急建設でも好評を得ていた“ギャル式ブレスト”を発案者したCGOドットコム総長のバブリー氏は「ギャルのパッションが20年周期で来ると思っていて、ちょうど景気やファッション、韓国ブームと結びつく形でリバイバルしていると思う。そして今は“マインド”の部分が抽出されて注目されているんじゃないかなと思う。私たちの定義するギャルマインドには3つのポイントがある。自分軸だよねということと、直感的に物事を良いよね・悪いよねと反応できること、ポジティブにエネルギッシュに前に進んでいくことだ」。
「周りに流されない、流行りに流されないという独自のスタイルのギャルと呼ばれていた」というギャルユニット「BlackDiamond」リーダーのあおちゃんぺは「やっと時代がついてきたな」と笑う。
そんなあおちゃんぺの意見も取り入れたという“ギャル式ブレスト”には5つのルールがある。肩書き・役職を明らかにしないこと、敬語は禁止しタメ語・あだ名で呼び合う、リアクション多め、5分以上の沈黙は禁止、自分が持っている中で一番派手な服で参加、だという。
バブリー氏は「企業の堅い会議に入って、発想を柔軟にしていく。なんかいけんじゃね?みたいな感じなので、自己肯定感を上げる作用もあるのがギャル式ブレストだ。B to Bといわれるような企業さんの中でも、堅さを打破していきたいというところが多く、“他の部署も変えたい”とリピーターのオファーも頂いている」と話す。
フリーアナウンサーの柴田阿弥が「“若い子の意見が欲しい”と言いつつ、実際に何か発言すると鼻で笑う、みたいなことはないのか」と尋ねると、バブリー氏は「“ギャルから学んでほしい”というのがうちのルールなので、学ぼうという意識がない人はいいよ、ということで弾いている。その意味では心理的安全性は担保されているし、企業の皆さんも前のめりで“そういう意見もあるんだね”と“頭が柔軟になったよ”といった感想を頂いている」と明かした。(『ABEMA Prime』より)
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