知床遊覧船の事故を巡って、運航会社の安全管理規定を社長が把握していないなどずさんな管理体制が問題視されているが、事故の本質はどこにあるのか。知床遊覧船は去年の5月と6月に事故を起こしており、その際、国土交通省が特別監査を実施していたが、今月13日の国会で、同社によるずさんな運行記録を国交省の担当者は「ひょっとしたら確認をするときに見逃していた」「記録を見る限り適切ではない」などと答弁した。知床の事故を受け、国交省は小型旅客船に緊急安全対策の調査・指導を実施。しかし、国交省から実際に調査を受けた人物が「国は船長責任を重要視していない。国の船長に対する資格、安全に対する意識が猛烈に低い」などと怒りの声を上げた。