将棋の名人戦七番勝負第5局が5月28日、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われ、挑戦者の斎藤慎太郎八段(29)が48手目を封じ手とし1日目が終了した。翌29日の午前9時ごろに開封され、渡辺明名人(棋王、38)の手番で対局が再開される。現局面で形勢は互角で、持ち時間では渡辺名人が1時間41分リードしている。
【中継】名人戦七番勝負第五局1日目 渡辺明名人 対 斎藤慎太郎八段
渡辺名人が3勝を挙げ3連覇に王手、1勝の斎藤八段はカド番に追い込まれている本局は、角換わりの出だしに。棋士の間でも深くまで研究が進んでいる戦型でもあり、午前中からテンポよく指し手が進むと、3筋を中心に戦いが始まり、正午からの昼食休憩までに34手目まで進行した。38手目、斎藤八段が居玉を避ける一手に83分と長考すると、両者ともに指し手のペースが落ち着き、局面もバランスが保たれたまま進んだ。その後はお互い、2枚の銀を前線に押し出すような展開へと向かい、48手目を迎えたところで封じ手となる午後6時30分に。斎藤八段がすぐに封じる意思を示して、1日目が終了した。
渡辺名人と斎藤八段は昨期の名人戦七番勝負でも対戦し、渡辺名人が4勝1敗で防衛に成功。斎藤八段は再び順位戦A級を勝ち抜き、リベンジマッチに挑んでいる。第1局、第2局は渡辺名人が快勝、第3局は斎藤八段が終盤で逆転勝ちを収めたが、第4局では再び渡辺名人が力強く勝ち切り、3連覇にあと1勝としている。
持ち時間は各9時間で、先手は渡辺名人。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点の残り持ち時間】
渡辺明名人 5時間47分(消費3時間13分) 斎藤慎太郎八段 4時間6分(消費4時間54分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)