将棋の藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、王将、19)に永瀬拓矢王座(29)が挑戦するヒューリック杯棋聖戦五番勝負が6月3日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で第1局が行われている。注目の戦型は「相掛かり」となった。10時には午前のおやつには、藤井棋聖が「なるとオレンジ」、永瀬王座はアイスコーヒーとホットコーヒーを注文した。
ファン注目の五番勝負がついに開幕した。両者は、藤井棋聖がプロ入りして間もないころに永瀬王座から声をかけ、VS(1対1の練習対局)も数多くこなす研究パートナーとしても知られている。対戦成績は藤井棋聖の7勝3敗で、タイトル戦での激突は初。振り駒の結果、藤井棋聖が先手番となった。
藤井棋聖は、対局開始時のルーティーンとなっている「初手・お茶」の後、ハンカチで丁寧に手をぬぐって着手に備え、膝上で右手の中指を数回トントンとリズムを刻んでから飛車先の歩を突いた。三つ揃えのスーツ姿の永瀬王座も落ち着いた表情で応じ、戦型は「相掛かり」となった。
互いに手の内を知り尽くした2人の番勝負。ABEMAの中継に出演している斎藤明日斗五段(23)が「相掛かりは少しでも気を抜くとすぐに悪くなってしまうので、序盤から慎重になる」と解説したとおり、藤井棋聖は羽織を脱いで深い前傾姿勢で盤をにらんでいた。
午前10時、対局者におやつが提供された。両者ともに淡路島だけで栽培されている特産オレンジを使用したスイーツ「なるとオレンジ」を注文。藤井棋聖はアイスコーヒーを付けた。永瀬王座は昼食時の提供を希望しており、対局中にはアイスコーヒーとホットコーヒーをオーダーした。
持ち時間は各4時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)