「傷口が勲章に」 2度の“卵巣腫瘍”摘出…病気と向き合う日々を発信するインフルエンサーの願い
【映像】入院中のシンディさん
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「手術が終わりました。鈍痛のようなズキズキとした痛みがじわじわ響いている感じです。昔に比べたら全然痛くないので、このまま安静にして頑張ります。無事に終わってよかったです」

 生々しい手術後の状況について語るのは、SNSを中心にインフルエンサーとして活躍するシンディさん(24)。先月、卵巣腫瘍の2回目の手術を行い、入院から術後までの様子をYouTubeで公開している。

【映像】入院中のシンディさん

「初めて手術をしたのが高校3年生、私が18歳のころでした。ある時、40度近くの高熱が出て、お姉ちゃんに体のマッサージをしてもらっているときに、しこりを見つけました。一応という気持ちで病院に行ったら30cmの腫瘍が見つかり、『緊急手術をしないと命が危ない』と先生に言われました。18歳という若さでそういう病気になるとは思っていなかったし、『体の中に腫瘍がある』と聞くだけで“死んじゃうんじゃないかな”と思いました。毎日不安で、ものすごく泣きました」

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 特に体調には異変がなく生活する中で、突如見つかった卵巣腫瘍。30cmもの大きさの腫瘍を摘出する際には細菌感染を起こし、移動した集中治療室ではとてつもない不安に襲われていたという。

「(腫瘍を)そのまま放置してしまうと、妊娠して子宮が大きくなったときに卵巣腫瘍も大きいので、袋と袋が戦っているような状態になってしまいます。そうすると、子どもにも影響や危険があるみたいです。また、その腫瘍や子どもがどんどん大きくなっていくにつれて卵巣がねじれると、母体に危険が及ぶこともあります。将来、妊娠を考えている女性にもちゃんと検診に行ってほしいと思っています」

 シンディさんは、最初の手術の際に医師から「全てを摘出しない限り、再び腫瘍は大きくなる」と言われていた。定期検診で様子を見ていく中、8cmの卵巣腫瘍が確認されたことで2回目の摘出が必要なタイミングを迎えた。

「(医師に)『手術をした方がいい』と言われたのが、『バチェラー・ジャパン』シーズン4に参加し終わった後で、私の中では一番つらかったです。これから仕事を頑張ろうと思っていた矢先だったので、“仕事を頑張りたい自分”と“自分の体と未来のためにも頑張りたい自分”がものすごく葛藤していました。でも、以前よりも私の名前が世の中に知ってもらえたこのタイミングで病気が再発していることには何か意味があるのではないかという捉え方をして、今回は乗り越えました」

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 定期検診の大切さ、そして同じ病気で悩んでいる女性に向けてエールを送るべく、入院生活の様子を発信したシンディさん。動画の視聴者から寄せられた“心温まるメッセージ”について、次のように明かした。

「私が一番うれしかったのは、『シンディさんの動画を見て、定期検診の予約をしました』というメッセージです。同じ病気を乗り越えた女性たちからも『手術を乗り越え、今は2児の母です』といったメッセージがたくさん届いて、私自身すごく救われました」

 SNSではキラキラとした姿を発信しながらも、病気と向き合う日々を過ごしてきたシンディさん。“これまでの経験が誰かのためになれば”という思いで、今後も発信を続けていきたいとしている。

「初めて手術をするときは、体に傷がつくのがすごく嫌でした。でも、今では傷口が勲章に変わっているので、皆さんも明るく前向きに捉えてもらえたらうれしく思います」

(『ABEMAヒルズ』より)

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