“歩いて稼ぐ”「STEPN」とは? 仮想通貨暴落で崩壊の危機も…ひろゆき氏「暴落ではない、他のゲームより息は長いと思う」
【映像】「STEPN」靴の種類一覧(画像あり)※7:50ごろ
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 仮想通貨を利用してブロックチェーン上に作られたアプリゲーム「STEPN」が話題になっている。

【映像】「STEPN」今から始めるべき? ひろゆき氏の回答(19:55ごろ〜)

 歩いたりジョギングしたりするだけでお金を稼げるとあって、今年に入ってユーザーが激増した「STEPN」。しかし、先月事態が急変。暗号資産相場、仮想通貨が大暴落したのだ。これにより仮想通貨と連動しているゲーム内通貨も大暴落し、シューズなどのアイテム価値や稼いだ報酬の価値も大幅に下落。今や「STEPNは崩壊の危機」とさえ言われている。

 そもそもSTEPNの仕組みとはどのようなものなのか。なぜ突如として崩壊の危機にあるのか。ニュース番組「ABEMA Prime」では、STEPNで一喜一憂の日々を過ごしている漫画家・ハッシー橋本氏とともに考えた。

■「STEPN」の仕組み

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 ゲームの始まりは靴のNFTを買うところから。WALKER、JOGGERなど4種類の靴があり、価格帯は日本円で数万円のものから十数万円のものまで。この靴を購入し、アプリの仕様に沿ってウォーキングなどをするだけで、ゲーム内通貨で報酬が得られる。全ての決済はゲーム内通貨で行われ、ゲーム内通貨は仮想通貨SOLと交換できる。また、ゲーム内通貨を日本円などの法定通貨に換金できる。

 ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏も「友達に『STEPNおもしろいよ』と言われて、2カ月前ぐらいから始めた。靴は3足持っている。イタリアでもモナコでもずっと歩いていた」と話す。

 なぜ歩いただけでお金になるのか。どういう仕組みなのか。ひろゆき氏によると「まず決められたエナジーを歩くとGSTという仮想通貨、ゲーム内通貨が生まれる。靴は、実は生むことができて、靴と靴を合わせると新しい靴ができる。新しい靴を作るのにGSTが600〜800くらい必要。なので、ゲーム内通貨を貯めて新しい靴を作って、その新しい靴が8万円とか10万円とかで売れる。なので、靴を作るために、ゲーム内通貨を歩いて貯めて、靴を作ってそれをオークションみたいな形で売って、お金が入ってくる仕組みだ」という。

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 ハッシー橋本氏も「新規でいっぱい入ってくれないと、靴が多くなって価格が下がっていく。買う人がそれ以上にいないといけないので」と補足。「ひろゆきさんもおっしゃっていたが、STEPNでは最初に靴のNFTを買う。僕が始めたときは10万円ぐらいだった。今は10分の1ぐらいの値段になっていて、入りやすい状況だ。1000万円するような高い靴もある」と述べた。

 買う靴はネット上の靴であり、ゲームにおけるアイテムのようなものだという。スマートフォンのGPSと連動し、歩いた時間によってその分のお金が、ゲーム内通貨のGSTでもらえる。

 ハッシー橋本氏は「靴の種類が4種類ある。WALKERは歩き、RUNNERは走る人用だから時速10kmでやらないとカウントされない。僕が持っていたのはTRAINERという1kmから全部、全天候型のやつだった。歩いても走っても良かったので、お金になりやすかった」と説明。「45分歩いて1日5万円くらいだった。もっと稼いでいる人はいた。『これはおかしいのではないか』と思いながらも、実際にもらえるからまあいいやと思って」と振り返る。

 ハッシー橋本氏によると、1足の靴で1日に歩ける量が決まっているという。「エネルギーという、よくゲームアプリであるスタミナみたいなもの。1足だと10分くらいしか歩けない。10分歩いてお金にカウントされるから1時間歩いてもカウントされるのは10分だけ。靴の足数を増やしていけば、スタミナが長くなるので、歩ける時間が長いと、稼げる時間が長い。RUNNERはむしろ安い。みんな歩きたがるので、走れる人は得だ」と話す。

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 ひろゆき氏も「靴ごとにお金が入りやすい速度が決まっていて、RUNNERを履いて一番稼ぎやすい速度を維持するのはけっこう大変だ」とコメント。「45分歩いていたならエナジーを9まで上げたと思うが、そうするとハッシーさんは靴をけっこう買っているはず。僕もそれなりに投資をしたからエナジーが9あって、歩きたいときはWALKERにして、走るときはRUNNERにしている。普通は靴が1個なので、そうするとずっと走るかずっと歩くしかない」と説明した。

■「STEPN」内通貨のGSTが暴落…理由は?

 8万円の靴を買えば1日10分のウォーキングで2000円稼ぎ、40日で回収できると計算し、ゲームを開始したハッシー氏。楽しくプレイをしていたのだが、先月の暴落があり、利益は「ざっくり言うと、120~130万円投資して、1度130万の原資を回収して戻ってきたが、またちょっと変わってきてすごく稼げるところができて、そっちに今までの分を突っ込んじゃった。結局のところ80万円くらい損している状況だ」と明かす。

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 暴落した原因について、ハッシー橋本氏は「要因は3つくらいあると思う」と話す。

「1つは仮想通貨、世界経済の暴落。2つ目はブロックチェーン上に、ソラナのブロックチェーンというものがあって、そこでみんな遊んでいたが、もう1個チェーン(遊び場)ができた。そっちの価格が10倍で、儲けも10倍だった。1日100万円儲かるみたいになっちゃって、僕を含めみんな入っていった。入ったら、バーッと下がった。3つ目は、STEPNの運営が中国でサービスを止めるといって止めたので『中国人が国内でできないなら靴を売っちゃえ』となって売られていった。あんまり崩壊とか言いたくないが、みんな崩壊した瓦礫のところを歩いているといった感じだ」

 一方で、ひろゆき氏は「靴を買うだけで10万円払わないと始められないのは、そもそも論として高すぎる」と指摘。「靴5000円くらいからで、適正になるのでは。値段が上がりすぎていた状態で適正の価格まで下がっただけの話なので、暴落ではないんじゃないか」と述べた。

 STEPNだけでなく「歩く」「走る」以外にも「寝る」や「書く」など、行動によって稼げるサービスが複数存在するが、鉱脈はどこにあるのだろうか。

 ひろゆき氏は「NFTなどを使って儲かるゲームはいっぱいある。ただ、ゲームはつまらなくなると、やめてしまう。ただ、走るや歩くというのは誰でもできてやり続けられるので、そういう意味では他のゲームよりも息は長いと思う。ゲームシステムが複雑になってしまうと入りづらいが、歩くのはどんなバカでもできる。間口を広げるのはすごく大事なので、最初に『歩く』を選んだのはかなり強いと思う」と見解を述べた。(「ABEMA Prime」より)

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