初リーダー山崎隆之八段、オーダー決めでも自由奔放 仲間の“逆襲”に「え?え!?」と混乱のドタバタ劇/将棋・ABEMAトーナメント
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 自由奔放なリーダーが、仲間の“逆襲”にパニックだ。将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Cリーグ第2試合、チーム山崎とチーム広瀬の対戦が6月4日に放送された。チーム山崎のリーダー山崎隆之八段(41)は、周囲の棋士やファンが想像もできないような指し手の連発で、個人無傷の3連勝。試合を大いに盛り上げたが、盤外のトークでも“山崎調”が炸裂。チームメイトの松尾歩八段(42)、阿久津主税八段(39)を翻弄していたが、試合終盤には返し技を受け「え?え!?」と大混乱することになった。

【動画】山崎隆之八段の自由な発想に仲間まで「ぐぇ!?」と驚き

 山崎八段は順位戦A級の経験もあり、棋戦優勝は8回。序盤から選択肢が多いと言われる相掛かりが得意な居飛車党だが、序盤早々から普通では考えつかないような指し手を見せることも珍しくない。また盤を離れても、その独創性は留まることなく、トークでも時折自虐ネタを挟みながら、すぐに周りを笑いへと引き込む力がある。

 チーム山崎としての初戦でも、その能力は発揮された。目立ったのは第4局の前だ。対局者を決める「オーダー会議」で、第3局で敗れた松尾八段が「熱くなったので冷ましたい。煮えたぎっている。クールダウンした方がいい」と、自分のテンションが高くなり過ぎているため、続けたの対局は控えたいという主旨のコメントをしたものの、これをまともに聞いていたのか山崎八段は「煮えたぎっているなら!」と松尾八段の連投を決定。松尾八段も「リーダーがそういうなら…」と苦笑いしながら、第4局へと向かっていった。

 ところが同世代の3人が集まったチーム、このままでは終わらなかった。スコア2-4で迎えた第7局の開始前。山崎八段はカド番だった第6局で勝利し、次はこの試合まだ勝利がなかった松尾八段、阿久津八段のどちらかに出場してもらうつもりだった。「次、どうします?」と、実に楽しそうに2人の顔色を伺っていたが、ここで松尾八段が「僕、リーダーに行ってほしいんですよ」と“奇襲”。「なんで?え?終わっちゃうと、あれっすよ」と山崎八段がしどろもどろになると、松尾八段・阿久津八段は声を揃えて「終わる気がしない」と、もう1回勝つだろうと猛プッシュ。「え?え!?」と目を丸くする山崎八段をよそに、ついには1分間の制限時間ぎりぎりで、松尾八段が山崎八段のカードをカメラに向けて、オーダーを決めてしまった。

 このやりとりにはファンも大爆笑。「どうぞどうぞ」「ほんとこのチーム面白いw」「持ち上げられてるw」「松尾リーダー爆誕の瞬間である」と、ABEMAのコメント欄はこの試合一番とも言える盛り上がりを見せていた。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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