「この1年はタレントよりも経営者」元乃木坂46・中田花奈、超多忙な雀荘カフェ経営を振り返る
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 人気アイドルグループで活躍していたころと変わらない笑顔から、すっと雀荘カフェの経営者に表情が切り替わった。元乃木坂46のメンバーで、現在はタレント、プロ雀士として活動する中田花奈。この6月で、経営している雀荘カフェ「chun.(チュン)」が1周年を迎えた。これを記念して、ケーキ専門通販サイトCake.jp(ケーキジェーピー)」とのコラボした麻雀牌をモチーフにした生チョコの販売が決定。6月14日にメディア向けの発表会が開かれた。にこやかに新商品についての感想を語る中、世間からは元アイドルのタレントとして認知されていることに「世間からはタレントと言われることが一番多いですが、この1年については経営者の時間が一番長かったですね」と、その苦労を振り返った。

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 店内での取材の真っ最中、突然の来訪者があった。宅急便だ。店舗の1周年を記念したグッズが届いたが「時間を言ってあったんですけど…」と、予定より3時間ほど早く到着してしまった。ほんの数秒前まで、タレント中田花奈として対応していたが、瞬時に頭を切り替えては、荷物を店のバックヤードに運ぶように指示。数分して「失礼しました」と取材場所に戻ってきたが、店長オーナーとしての多忙な様子が垣間見える瞬間だった。

 乃木坂46を卒業したのが2020年10月。直後から、アイドル活動中から冠番組を持つほど好きだった麻雀に打ち込み、短期間で日本プロ麻雀連盟のプロ試験に合格した。さらに並行して、夢の一つであった雀荘カフェのオープンまで果たしたのが去年の6月だ。ただ、ここからアイドルとして芸能界で知ってきたことがまるで役に立たないような、社会人として、また経営者として未経験なことの連続という毎日だった。

 赤坂にある「chun.」は開店当初、会員制からスタートしたが、ほどなくしてより気軽に入れるようにと会員制を辞めた。「雀荘」と名はつくが「カフェ」の部分にも注力し、中田オリジナルのフードメニューも次々と考案。アイドル時代からパフォーマンスに全力を尽くしてきたように、経営でも細部まで自分でやろうとしてきたが、これがとにかくハードだった。「自分でやらなくていいことまで自分でやっていた」と思えるほどだ。

 芸能人としての経験は豊富だったが、社会人としてのスキルがまるでなかったところが、とにかくきつかった。「バイト経験もなし、社会経験もアイドル経験しかなくて。みんなが経験していることをしていなかったので、PCの使い方から学びました。エクセルが使えるようになりましたよ(笑)。今は簿記の勉強がしたいです。財務諸表とかもうちょっとちゃんと読めるようになりたいですね」。オープン当初はオーナー、店長、スタッフと全ての役割をこなしながら、タレント業、プロ雀士としての活動までこなしパンク寸前。特にプロ雀士としては駆け出しだったこともあってか、麻雀の勉強をしっかり取れていなかったことに悩む時期もあったという。

 経営もようやく一段落つき、新たにスタッフを雇うことにした。「麻雀と向き合う時間を増やすために、働いてくれる人を増やしました」と、少しずつ経営者としての時間の作り方も学んできたところだ。所属する日本プロ麻雀連盟では、まだ最も低いリーグにいるだけに、プロになった以上は少しでも上のリーグに上がることを目指したい。

 少し余裕が出ると、やりたいことがまた出てきてくるのも中田らしい。「そんなに手を広げるつもりはないんですけど」と笑いながら前置きした上で、最近興味があるのが「占い師になること」だという。もともと趣味で、メイクの人にタロットで恋愛相談に乗っていたところ、これを雀荘カフェでも「ポイントを集めてくれた人を、勉強に占わせてもらっています」とサービスしている。「雀荘カフェは、ファンの方に『会える場所を作ってくれてありがとう』と感謝されるですが、占いはもっと感謝されるんで、すごくやりがいがあるんです。お客さんだと男性が多いので、仕事運とかですね」。

 ようやく経営が落ち着き時間もできたなら、少しゆっくりしてほしいというのが周囲の声でもあるが、どうやら向上心と好奇心の塊には、あまりそういう感覚もなさそうだ。どんどんと増えていく肩書きについて「占い師ももうすぐですかね(笑)。世間的にはタレントですけど、この1年は私的には経営者でした」と微笑みつつも、言葉は力強かった。次に活躍が見られる場所は雀荘カフェか、競技する雀卓の前か、テレビのスタジオか、それとも…。
ABEMA/麻雀チャンネルより)

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