18日、『THE MATCH 2022』の前日計量および記者会見が都内で行われ、ギリギリの減量を行ったK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が前日リミットの58.0kgでパス。直後に見せた陣営とのやり取りで漏れた本音にファンの注目が集まる瞬間があった。
いよいよ今日、武尊はRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)との世紀の一戦に臨む。今回の一戦を実現させるにあたって、武尊は通常体重66kgから8kgの減量を行うこととなった。前日計量が行われる18日の午前1時45分には、自身のツイッターで「残り12時間 最後の水抜き気合い。勝つ。」と短い言葉で決意を語り、その言葉を裏付けるように研ぎ澄まされた肉体を自撮りした写真を載せた。
前日計量を前にして、会場内でガムのようなものを噛んでひたすら唾液を出す作業を行う武尊の姿が確認できた。体重計に向かい、リミットちょうどの58.0kgでクリアした武尊は安堵の表情を浮かべる。「イケた、イケた」と短く漏らすと陣営スタッフからも「ヨシ!」と短い反応があった。
そして、話題を呼んだ運命の相手・那須川天心とのフェイスオフ。ファイティングポーズを披露して再び陣営スタッフの元に戻った武尊はひと口ほど水分を含むと顔を歪め「ポーズとかめっちゃしんどい。攣りそうだった」と漏らした。この一言が、この一戦にかける武尊の思い、過酷な減量を物語っていたが、計量に密着したABEMAの視聴者からは「泣きそう」「ギリギリ」「大丈夫?」などの声も聞かれた。
一方、那須川は57.95kgで前日計量をパスした。この試合に向けては試合当日の3時間前に4kg戻しの62kgで再計量が行われる。
別々に行われた会見で武尊は「こまめに体重を計りながらリカバリーしていきたい」と当日再計量に向けて気を引き締めると、決戦に向けて、様々な経験や時間を経て「“無”な感じ。僕の中ではいい意味で“無”になっているイメージ」と心境を告白。次のように締めくくった。
「試合というのは命の取り合いだと思っているので、負けたら死と一緒だと思っているし、試合後の予定とかは特に何も決めていなくて。その後のことは何も考えてないです。明日勝つことだけ考えています」