19日、東京ドームで開催されている『THE MATCH 2022』のメインでRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)との世紀の一戦に臨むK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が当日計量に臨み61.75kgで無事にクリア。対する那須川はTシャツ着用で61.95kg。余裕のクリアを見せた。
きのう行われた前日計量では前日リミットの58.0kgちょうどでパスした武尊。計量前にはガムのようなものを噛んでひたすら唾液を出す作業を行う武尊の姿が確認できた。彫刻のようにシェイプされた陰影見事なボディで前日計量をクリアした武尊は、陣営スタッフの元に戻るとひと口ほど水分を含み、顔を歪めて「ポーズとかめっちゃしんどい。攣りそうだった」と漏らした。
その後の会見では「こまめに体重を計りながらリカバリーしていきたい」と当日計量に向けて話した武尊だが、そんな中で行われた決戦の日当日の再計量は、試合開始およそ3時間前に「4kg戻しの62kg」で実施され、武尊が61.75kg、那須川が61.95kgだった。
この日の試合前、全選手紹介でリングに上がった際、武尊と那須川は静かに、そして固い握手を交わした。武尊はきのう「試合というのは命の取り合いだと思っているので、負けたら死と一緒だと思っているし、試合後の予定とかは特に何も決めていなくて。その後のことは何も考えてないです。明日勝つことだけ考えています」と悲壮な決意を語っている。
注目の一戦は3分3ラウンド・延長1ラウンドの特別キックボクシングルール。延長ラウンドの採点は、延長ラウンドのみで各ジャッジどちらか一方のマスト判定となる。まもなく、およそ8年越しの世紀の一戦が完全決着する。