朝倉未来「左フックが大きくて」武尊敗北の要因を分析 「天心だけ倍速」「化け物みたいな動体視力」視聴者は那須川天心に驚嘆
【画像】武尊を沈めた那須川天心の衝撃カウンター

 6月19日、東京ドームで開催された「THE MATCH 2022」。RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)とK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)による世紀の一戦は、判定5-0で那須川が勝利し、長らく待たれたライバル対決に終止符を打った。勝敗を分けたのは1ラウンド終了間際の攻防。実況席の朝倉未来は、1ラウンド序盤から武尊のガードの高さに触れ「武尊選手のガードが高い。けっこう被弾していると」指摘。さらに「左フックが大きくて…」と武尊がダウンを喫したシーンについて解説した。

【画像】武尊を沈めた那須川天心の衝撃カウンター

 1ラウンド、那須川のスピードに為す術もない様子の武尊は、残り30秒、変則的な右フックを軸に打開を試み、徐々にプレッシャーをかけて攻勢に出る。しかし、そこに大きな落とし穴が待っていた。残り10秒、フルスウィングの左フックが空を切ると、那須川のカウンターを貰いダウン。このラウンドのジャッジ5人全てが10-8と那須川を支持したことで、那須川が試合の主導権を握ることとなった。

 武尊の渾身の左フックをかわし、那須川の左フックのカウンターが武尊のアゴを打ち抜き、武尊が崩れ落ちると場内がどよめいた。「天心だけ倍速だ」と試合を中継したABEMAの視聴者からは、桁違いのスピードに対する驚きの声も殺到した。

 朝倉はこの攻防について「段々武尊選手がギアを上げてきたところで、左フックが大きくて…それに対して天心選手が左を合わせましたね」と相手の攻撃の芽を積んだ優れたカウンター技術についてコメント。

 スロー映像では強引に大きなフック狙いに行った武尊に対して、コンパクトかつ高速で那須川がアゴを捉えるシーンが。さらに後から遅れるように武尊のフックが空を切るショッキングな場面が映し出されると、視聴者からは「天心だけ倍速だぞ」「化け物みたいな動体視力とカウンター」と驚きの声が多数寄せられ、中には「こんなに差があるものなのか?」と現実を受け入れられない様子の言葉も散見された。

 RISEの伊藤隆代表は「天心は蹴りが走っているときは調子がいい。蹴りとジャブで距離をとってカウンターを狙う。一番いい状況のパターンです」と力説。その後は両者決め手を欠く攻防が続いた。那須川の蹴りとジャブの精度の高さに対して、武尊が強引に仕掛けて局面打開を図るも逆転には至らず、判定5-0(29-28、30-28、30-28、30-28、30-27)の大差での終幕。多くの人が実感した「スピードの差」が両者の勝敗を分ける形となった。

【画像】武尊を沈めた那須川天心の衝撃カウンター
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