6月21日木村拓哉綾瀬はるかが「東映70周年記念 新作映画発表会見」に、大友啓史監督と脚本家の古沢良太と出席。織田信長と濃姫の30年の軌跡を描く映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』(2023年1月27日公開)に出演することが明らかになった。

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 東映株式会社代表取締役社長・手塚治は同作について「これは紛れもない東映の映画です。東映京都撮影所で素晴らしいキャスト、スタッフに参集していただいて作り上げた作品でございます。レジェンドは戦国武将・織田信長のこと。そしてバタフライ・これは信長の正室・濃姫のこと。別名で帰蝶という呼び名もあったと言われているそうです。この二人の愛の物語でございます。出会うはずのなかった二人が。恋に落ちるという、ボーイミーツガールの側面と政略結婚で夫婦となる、もどかしさと、切なさを描く夫婦愛の物語でもあります。圧倒的な映像美で描く、壮大な規模の歴史ドラマでもあります。この作品、総製作費は20億円でございます。これは『東映が本気でございます』ということを申し上げておきたいと思います」と説明。度作への自信をのぞかせた。


 戦国時代、天下から“魔王”として恐れられた織田信長。歴史に燦然と輝くその武将としての歩みは多くの日本人が知る事実だが、一体どうしてそこまで激しく、非情に日本を制圧していくことができたのだろうか?その裏には、信長とその妻、濃姫との二人の物語があった。

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 織田信長を演じるのは、日本のエンターテインメントのトップを走り続ける俳優・木村拓哉。時代劇初出演となった TV ドラマ「織田信長 天下を取ったバカ」(98/TBS)以来約 25 年ぶりに織田信長役を務め、“本能寺の変”に至るまでの激動の生涯を圧倒的存在感で魅せる。そして濃姫役には、名実ともに日本を代表する女優・綾瀬はるか。天下統一へと駆け上がる信長と対等に向き合い、臆さぬ物言いで時に信長を導いていく信長の妻を演じる。脚本を手掛けたのは古沢良太。『コンフィデンスマン JP』シリーズなどで知られ、23 年の NHK 大河ドラマ「どうする家康」の脚本も務める。監督は、『るろうに剣心』シリーズで世界を驚愕させ、アクションエンターテイメントの金字塔を打ち立てた大友啓史。

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 MCから織田信長という大役を演じることが決まった時の心境を聞かれた木村は「歴史上の人物には魅力のある方たちが沢山いるんですけど、自分は特に織田信長に惹かれる部分が多いです。たまたま、木村家の家紋と織田家の家紋が全く同じ、“織田木瓜”という家紋があって、幼少期、時代劇を後ろから覗き見していた時に『なんで自分の家紋が映っているんだろう』って不思議だったんです。そこから歴史を学んでいって、同じ家紋なんだと分かり親近感がありました。中には残虐的な行為もあるけど、その行為の根幹にあるものを、資料を見て知っていくうちにどんどん魅力を感じていきました。こういった大作で彼(信長)を演じさせていただけて名誉ですし、今を生きる僕たちが当時実際に生きていた人たちを演じ、物語を作るうえで『当時の方たちに失礼のないような作品にしたいですね』と綾瀬さん、古沢さん、大友監督とも現場で話しました。彼を演じさせていただけるという、本当にこの上ない舞台を用意していただいたので、全力で演じさせていただきました」と本作で演じた織田信長との不思議な縁と、作品への強い決意を語った。

 また、織田信長が生涯を終えた49歳と同じ年齢で、信長を演じると決まった時の気持ちを聞かれた木村は「“本能寺の変”のシーンを撮影している最中に、大友監督がずっとまじまじとこちらを見ているので、『どうしたんですか?』って言ったら、『いや、まさしく全く同じ歳の時に、同じ状況になったんだね』ということを仰っていただいたので、感慨深いところが多いですね。440年前の今日、その事件があったのでは、とされている今日この日に、皆さんにお伝えできるのは、何かを感じさせて、思わせてくれるようなタイミングになっているなと思います」と撮影当時を振り返った。

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 綾瀬は「今までに観たことのない信長と夫婦の物語が描かれているなと感じました。人間らしい部分がコミカルであったり、その時代に生きているふたりの生きざま、夫婦がひとつになっていく人生の描かれ方がとても素晴らしく、読み終わった時に心が持っていかれました」と脚本を読んだ時の心境を述懐。

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 脚本を執筆した古沢は「3年位前に、東映さんから『木村拓哉さんで信長の映画を作ることが悲願』と熱く語っていただき、どういう切り口が良いのかを考えました。中でも戦国時代の政略結婚というのは興味がありました。信長と濃姫の夫婦の物語として描けば、カリスマイメージがある信長の裏側を描けるのではないかというのがモチベーションとなりました。ヒロインには綾瀬はるかさんが決まって、監督が大友啓史さん。最高の座組になっているので、歴史劇としても、歴史に興味がない人でも夫婦の愛の物語として楽しんでもらえると思います」と完成度に自信を覗かせた。

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 監督を務めた大友も古沢の脚本を読んだ際に「プロットがある段階で古沢さんにお会いして想いを伝えたところ、1ヶ月後には第1稿が送られてきました。それを一気読みして、すぐプロデューサーに『初稿で撮れる作品は、初めてだよ!』と連絡した記憶があります。我々に創作の余地をきっちり残していただき、余白を与えていただいた。エンターテイメントにも溢れ、夫婦の物語として入り口は広いけど、最後の出口がものすごく深いところにたどり着けるんですよね。木村さんと綾瀬さんも生きているうちに撮りたいと思っていたので、この二人に加えて脚本でトドメを刺されたという感じです」と大絶賛。

 2021年9月にクランクインしたという本作。京都での撮影を振り返ってみて木村は「とても贅沢な時間でした。ベースとなった京都・太秦では僕の大好きなスタッフの皆さんが甲冑、セットをあつらえてくれた。大好きなスタッフと、毎日作業できるのがモチベーションでした。重要文化財の中で撮影ができる京都という特別な空間でしか叶わない撮影内容だったので、思い返すとロケ先、出会った方たち、すべてが頭の中に浮かんでくる。恵まれた現場でした」と振り返る。


 それに対して綾瀬も「早朝からエキストラさんが沢山来てくださって、メイクの作り込みもすごくて、衣装もセットも作品の世界観に引きこんでもらえるようなものに固められた中でお芝居ができました。(木村さんとは)夫婦役は初めてでしたけど、木村さんと織田信長が同一化して、存在感や何をやっても絶対受け止めてもらえるという安心感がありました」と笑みをこぼした。

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 会見はここでマスコミからの質問コーナーに。

 「木村さんの思う織田信長とはどんな人物でしょうか」という質問に対して木村は「個人的に思うのは、(信長は)本当に生い立ちに然り、当時かなり時代の流れとは逆行した幼少期を過ごして、親からの偏った愛情を受けていると思う。人と人が純粋に愛し合って、結ばれる世の中ではなかったでしょうし、想像もできないようなストレスにも苛まれたり、死も隣り合わせだったと思います。風習・しきたりとか、その中で平和に見える世の中に疑問を抱いて、結果として悲しい終わり方をしているかもですけど、初めて疑問に思っていたことに対して声を高らかに、行動を持って責任を持って果たした人。傍らにいてくれた濃姫の存在のおかげで判断できたこともあると思いますし、信長しか抱くことしかできなかった愛情もあったんだろうなと思います」と演じた織田信長に対する考えを明かした。

 次に「撮影が終了し、本編完成に向けて作業されていると思います完成を待ち望んでいますが、現時点でどのくらいの完成度でしょうか」という質問に対して大友監督は「今は半分くらいですかね。このあとVFXや音の作業がてんこ盛りなので」と話したところで木村が「最終的には監督自身の声を消すという作業がね(笑)。監督の声で本番が始まるんですけど、本番中にもかかわらず、『いいねぇ!!』って叫んでいるのが聞こえてくるんですよ」と撮影現場の裏話を披露すると会場からは笑い声があがる一幕も。

 そして、「木村さん自身が本作で観る人に感じてもらいたいメッセージとはどのようなことでしょうか」という質問には「個人的な期待ですけど、みんなで力を合わせて、踏ん張ってきた2年間、世界では本当に戦争も起きている事実もありますし、こうやって一日、一日を当たり前のように過ごしている時間があるけれど、作品を観た後この当たり前の毎日のありがたさ、傍にいてくれる人の大切さ、存在の大きさであったりとか、人のことを愛することのできるという幸せを欲しいと思いますね」と来年の公開を待ち望むファンに向けてメッセージを贈り東映70周年記念 新作映画発表会見は幕を閉じた。
 

(c)2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

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