水泳の世界選手権(ブタペスト)7日目が6月24日に行われ、水沼尚輝が男子100メートルバタフライで50秒94のタイムで2位に入り、銀メダルを獲得した。同種目で日本人選手がメダルを獲得するのはオリンピック、世界選手権を通じて初の快挙。レースを見守った五輪メダリストの松田丈志氏も「行け!行け!行け!」「タッチ、タッチ、タッチ!」と絶叫しながら声援を送ることになった。
後半勝負という水沼のレースプランと同じく、解説していた松田氏の声も後半50メートルで一気にボルテージが上がった。レース開始直前には「さあ、歴史を変えろ!行け!」と檄を飛ばすと、前半は冷静にレース展開を解説。後半の加速で巻き返すのが狙いの水沼が、十分なタイムでターンすると、ここから松田氏の声にもどんどん力が入った。残り25メートルになったところでまだメダル圏外ながら、明らかに上位との差を詰めていたことがわかると「行け!行け!行け!」と3連発。さらに残り5メートルになり、2位争いが横一線になると「タッチ、タッチ、タッチ!」と祈るような叫びも出た。どんぴしゃで合わせたタッチにより、3位にもわずか0秒03差の2位に入ったことを確認すると「よーし!」と喜びが爆発。「最後までわからなかったですけど、よくやってくれました。本当に僅差でした。歴史を変えましたよ」と熱い言葉が続いていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)