わからないものはわからない。考え方次第では、実に潔い解説だ。将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Dリーグ第2試合、チーム天彦とチーム稲葉の対戦が6月25日に放送された。全7局の接戦を解説したのは井出隼平五段(31)。同大会では過去にも解説を務め、独特な表現でファンを楽しませてきたが、今回注目されたのがその適度に力を抜いた話しぶり。難解な局面において、無理に形勢がどちらということをせず、素直に「わかりません」と伝えた。ただ、これに反応したのが小高佐季子女流初段(20)。笑い混じりに「困りますね」「指してください」と突っ込んだところが、視聴者の笑いを誘うことになった。