将棋の藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、王将、19)に永瀬拓矢王座(29)が挑戦するヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局は7月4日、千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月 富士見亭」で対局が行われている。藤井棋聖の先手番で、戦型は三度「角換わり腰掛銀」となった。昼食休憩までに73手進む激しい進行。形勢はわずかに永瀬王座に振れているが、大差はなく午後の戦いへ向かう。
1勝1敗で迎えた第3局。勝てばタイトルに王手と両者ともに同じ大一番を迎えている。藤井棋聖の先手番で始まった本局は「角換わり」の戦型で、両者ともに腰掛銀を志向した。第1局の決着局、第2局に続き、三度の選択。研究パートナーを公言する両者とあり、昼食休憩までに73手進むハイペースで激しい競り合いを演じている。ABEMAの中継に出演した先崎学九段(52)は「本局は進行が早かったですが、お互いに研究がかみ合ったんだと思います。ただし、もう“予習”は超えていると思います」と解説した。藤井棋聖が後手陣の桂頭に歩を打ちんだ手に、永瀬王座が1時間24分の長考。そのまま昼食休憩に入った。
6月3日に行われた第1局では、2度の千日手指し直し局が成立する波乱の幕開けに。「2千日手」と大きな話題を呼んだ開幕戦は、大熱戦の末に永瀬王座が先勝を飾った。6月15日の第2局でも永瀬王座が終盤までリードしたが、藤井棋聖が最終盤での一瞬の切れ味で決着。第3局では両者がどのような研究を用意し、どんな構想を描いているか。大きな注目が寄せられている。持ち時間は各4時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
藤井聡太棋聖 鴨せいろそば
永瀬拓矢王座 ローストビーフ丼、千葉県産アクアメロンのプレミアムショート、アイスコーヒー、ホットココア
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太棋聖 3時間31分(消費29分)
永瀬拓矢王座 2時間11分(消費1時間49分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)