将棋の順位戦B級1組2回戦、久保利明九段(46)対屋敷伸之九段(50)戦は、103手で久保九段が勝利した。この結果で久保九段は今期順位戦で初白星、屋敷九段は1勝1敗となった。
「捌きのアーティスト」の異名を持つ久保九段が、その実力を見せつけた。久保九段の三間飛車の出だしから互いに穴熊に堅く組み合い、長いにらみ合いの時間が続いた。局面が動いたのは夜戦。屋敷九段は竜と馬で穴熊に迫ったが、香打ちから竜を連携させて金駒をはがし、先に穴熊を崩した久保九段が一気に優勢に持ち込んだ。先手は自陣の陣の堅さを活かして押し切り、最後は詰まして勝利。1回戦は抜け番だった久保九段が、ひと足遅れの順位戦開幕戦を白星で飾った。
7月28日に行われるB級1組3回戦では、久保九段は羽生善治九段(51)と、屋敷九段は澤田真吾七段(30)との対戦が予定されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)