女性にとって、仕事は結婚の妨げになるのか。「しゅふJOB総研」がまとめた結婚と仕事の関係性についての調査結果が話題になっている。
結婚経験がある就労志向の女性549人から有効回答を得た中で、仕事が結婚の妨げになると「思う」と答えた人は48.6%とほぼ半数を占めている。
「結婚生活と仕事を両立できると幸福度も上がる気がする。この両立は可能だと思うが、出産、育児が加わると難しい。何らかのサポートがほしい」
「結局どうしても結婚して仕事を変えたり、退職したり、両立に負担を感じるのはまだまだ女性が多いと感じます」
一方、「思わない」と答えた人も47.4%と数字はほとんど変わらず。その理由もさまざま。
「個人差があると思うが自分は仕事は定時で切り上げられて、プライベートとはスッキリ分けたいので後を引くような仕事はしたくない」
「結婚後も仕事を続けているからといって、すべての女性が仕事第一に考えているわけではない。なのに女性躍進という名目で女性を仕事に縛り付けるのはやめてほしい」
仕事と結婚の兼ね合いについてさまざまな認識を持つことが分かった今回の調査。そもそもなぜ「仕事が結婚の妨げになるか」という聞き方をしたのだろうか。しゅふJOB総研・研究顧問の川上敬太郎氏に話を聞いた。
「通常だとこういう調査は『結婚が仕事の妨げになるのか』と聞き方をするんですが、3分の2以上が共働きの世帯であると考えた時に、結婚の方が優先度が高いような聞き方ではなくて『仕事が結婚の妨げになる』という聞き方をしたらどうなんだろうというのが今回の質問の趣旨ですね。通常の聞き方と順序を逆にして、『仕事が結婚を妨げる』という聞き方をさせていただいたというのが今回の取り組みになります」
また、「仕事は結婚の妨げになるか」について「いま結婚している女性」と「かつて結婚していた女性」で比較すると、「いま結婚している女性」の方が結婚の妨げになることを現実問題として実感していることもわかる。仕事とうまく両立するためにはどうすれば良いのか。
「夫の妻への傾聴はすごく大事だと思っていて、改めて強調したい部分ではあるかと思います。妻が仕事と家庭の両立について悩み調整するというのが前提になっていると、そもそも妻が仕事と家庭で調整することに対して疑問を持たないということがあると思う。夫の方からもぜひ、『いま仕事家庭調整しながらやってくれてるけど本当はどうしたいの』と一言たずねてみるとか、今まで気づかなかった会話とか視点がご夫婦の中でも生まれてくるんじゃないかなと思います」
(『ABEMAヒルズ』より)
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