将棋の藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、19)に豊島将之九段(32)が挑戦する、お~いお茶杯王位戦七番勝負の第2局が7月13日、北海道札幌市の「ぬくもりの宿ふる川」で対局を開始した。シリーズは、挑戦者の豊島九段が開幕戦で先勝。第2局で先手番を持つ藤井王位が追いつくか、豊島九段がリードを拡大するか。大きな注目が集まっている。
定山渓温泉での王位戦は1962年以来60年ぶりの開催。藤井王位は薄青色、豊島九段は薄緑色と、両者ともに夏らしい爽やかな色合いの和服姿で対局室に現れた。
藤井王位は2016年10月に四段昇段。第34期竜王(1組以上:1期)、順位戦A級(A級以上:1期)。タイトルは通算8期で、現在最多の五冠保持者。棋戦優勝は5回。デビューから5期連続で年度勝率8割を超え、将棋大賞でも2年連続で最優秀棋士賞に選ばれるなど令和将棋界のトップに君臨する天才棋士だ。王位戦は2020年、木村一基王位(肩書は当時)に初挑戦し4連勝で奪取。2021年は豊島九段の挑戦を1敗ののち4連勝で退け、連覇を達成した。五冠王となった今期は王位3連覇を目指して戦う。
豊島九段は2007年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:9期)、順位戦A級(A級以上:6期)。タイトルは通算6期、棋戦優勝は5回。王位戦は2018年に初挑戦し、菅井竜也王位(肩書は当時)をフルセットの末に破り初戴冠。翌年は木村九段の挑戦を受け、3勝4敗で失冠した。2021年に再び挑戦権を獲得して藤井王位に挑戦するも、4勝1敗で退けられる結果に。2期連続で挑戦者となった今年は、4期ぶりの復位と藤井王位へのリベンジを期すべく強い思いを内に秘めている。
第1局は、角換わりの出だしから豊島九段が深い事前研究を実らせた。序盤から早いペースで指し進め、封じ手の時点ではすでに終盤戦を思わせるような切迫した局面に。一貫した超攻撃姿勢を最後まで緩めることなく、藤井王位を圧倒し快勝を飾った。
持ち時間は各8時間の2日制。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)