田中聖容疑者と旅行を計画も、逮捕で中止に…カマたく氏「それでも友達として、“ここにいるぞ”と伝え続けたい」
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 先月29日、覚せい剤を所持していた疑いで逮捕された元KAT-TUNメンバーの田中聖容疑者。逮捕はこれで3回目で、9日前には覚せい剤を使用した罪などで執行猶予が付きの有罪判決を受けた後だった。

【映像】カマたく「覚醒剤が憎い」...薬物依存者支援のあり方と治療の壁

■カマたく氏「“私はここにいるぞ”と伝え続けたい」

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 一報を聞いて驚いたと話すのが、田中容疑者とは旧知の仲だという歌舞伎町ゲイバー「CRAZE」店員のカマたく氏だ。今月10日には一緒に旅に出る計画を立てており、話し合おうと言っていた矢先のニュースだった。

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 翌日、「覚せい剤が憎い。こまめにLINEして、話を聞いて会う日程もこの間決めて。全力で何かしたくて支えたくて、自ら更生支援の人に話聞きに行って、とにかく我武者羅になんとかしたかった。自分の無力さが悔しくて、こんなに虚しかったことはない。でも諦めないって決めたから、わたしは諦めない」とツイートしたカマたく氏。

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 「(回復施設に)通っているよという話も聞いていたので、前向きに考えているんだなと受け止めていた。この先どんな判決が下されるのかは分からないが、こうなってしまった以上は再び待つしかない。あいつに“私はここにいるぞ”という伝え続けることしかできないが、依存症との闘い一生のものなので、諦めたくはない。逆に、重く考えちゃうと自分も共倒れになってしまうかもしれないので、私のエゴかもしれないけど、“友達だよ”くらいで、“こいつがいてくれるから、もうちょっと耐えてみよう”と思ってもらえるような距離感でいられたらと思う。

 そもそも犯罪者になってしまった人と関係を持っていることで、周りに自分もそうなんじゃないかと思われたくないという人も多いと思うし、怖いと思う。ぶっちゃけ、私もすごく疑われている。でも、そんなの勝手に言っとけばと思う。私には何も後ろめたいことはないから、堂々と言いたいことを言うし、“友達だよ”とちゃんと言う。そして難しいのは、カウンセリングを受けに行っているということ自体が恥みたいな考えが社会にあることも同じだ。“え、カウンセリング行ってるんだ”みたいな反応をしたり、バレたくないと思ったりするのはおかしくない?と思う。風邪をひいた時の、“ちょっと病院に行こうかな”、そのぐらいだよというのが認識として広がらないとダメだと思う」。

■支援していた田中氏「思い至らなかったことを後悔」

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 田中容疑者の立ち直り支援を行っていた「ギャンブル依存症問題を考える会」代表の田中紀子氏は「私達は清原和博さんや高知東生さん、元うたのおにいさんの杉田あきひろさんなどと一緒に、今まで苦しかったこと、なぜ薬物を使ってしまったのかといった場所を提供していて、聖さんも参加されていた。また、ピアカウンセリングといって、マンツーマンでもうちょっと深く振り返るということもやってもらっていた。

 聖さんは私たちの自助グループに参加したいと、自らお電話をかけてこられたし、医療の方にも自分で検索をして電話をかけたとおっしゃっていた。すごく元気に、“もう本当に全然大丈夫です”とおっしゃっていたので、前向きに考えられているんだな、依存症としては軽度なのかなと思っていた。しかし本当はそんなことなくて、すごく辛かったり、不安を抱えていたりしていらしたんだろう。思い至らなかったことを後悔している」と悔やしさを滲ませる。

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 その上で、薬物依存症に苦しむ人たちの現状について問われると、「そもそも精神科医に繋がれている人、自助グループに繋がれている人は、合わせても1割に満たないんじゃないかと思う。やはり心が苦しい時、辛い時に気軽につながれる状況にあったらと思う。地方であれば、近所の噂になるんじゃないかと思い、相談にも行きにくい状況になると思う。特に著名人の方の場合、顔が割れているのでお部屋すら貸してもらえないこともある。頑張っているのに、社会は自分を受け入れてくれないんだなという思いになりがちだ」と説明。

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 「アメリカの場合、ピアカウンセリングが国家資格になっていて、回復できた人が取得して活躍するケースもある。そういう場が必要だと思う。それから、啓発活動だ。特に薬物の場合、相談の電話をかけただけで捕まるんじゃないか、と思われている家族も多い。私の場合も18年前にギャンブル依存症で初めて心療内科を訪れたが、最初は本当に怖くて、清水の舞台から飛び降りるような気持ちだった。

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 そして依存症という病気は何かを言ってきかせるとか、精神論で我慢させるといったことが通用しないものだということを、社会に理解してもらえたらと思う。私もギャンブルをやめてから5年ぐらい経った頃に、ようやく生きていて楽になれた。逆に言えば最初の5年くらいは本当に辛いと思うが、病気のおかげで自分の役割が見つかったとも言える」と話していた。 (『ABEMA Prime』より)

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