7月9日に行われたオリックス・バファローズ対千葉ロッテマリーンズの一戦で発生した、“犠飛にならないフライ”にさまざまな反響が寄せられている。
この試合の4回表・ロッテの攻撃、1死一、三塁の場面で、打席には4番・安田尚憲。オリックス先発・山本由伸が投じた6球目を叩いた安田の打球は、三塁後方のフェアグラウンドへとフラフラと上がるフライに。オリックスのショート・紅林弘太郎は、レフト前の位置まで懸命にダッシュし、見事、後ろ向きにキャッチする。すると、これを見た三塁走者の高部瑛斗は好スタートを切り、俊足を飛ばしてホームイン。隙を見逃さずタッチアップを成功させた。
こうしたプレーでは、一見、打者の安田に「犠飛」と「打点1」がつくように思われるが、記録は「遊飛」と「打点1」。公認野球規則「記録に関する規則」によると、犠牲フライは「外野手または外野の方まで回り込んだ内野手が、捕球した後、走者が得点した場合」などとなっており、つまり紅林がキャッチした場所は公式記録員から「外野」だとは見なされなかった。
こうした珍しいプレーに、野球通として知られるお笑いコンビ・トータルテンボスの藤田憲右も「そんなルールあったんすね」と驚いた様子でコメント。視聴者からも「知らなかった」「(この位置は)外野では」「野球って難しい」といった困惑のコメントが寄せられた。(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)