アニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編(後編)場面カット、鎧の巨人、ライナー
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 「進撃の巨人」は、講談社刊の「別冊少年マガジン」にて、2009年9月から2021年4月まで連載されていた諫山創氏の漫画です。電子書籍を含むコミックス累計発行部数は、全世界で1.4億部を突破する大ヒットを記録。アニメ化や映画化をはじめ、ゲーム化、実写映画化など、多彩なメディアミックス展開も行われています。

完結編(後編)#91~#94まで配信中
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 今回の記事では、「進撃の巨人」の作者である諫山創氏に注目。名前の読み方や生まれ故郷といった諫山氏のルーツをはじめ、世間から天才と称される理由を解説します。さらに「次回作は決まっているの?」「いつ連載される?」など、読者の気になる疑問や、2023年11月4日に放送されたアニメ「進撃の巨人」The Final Season(ファイナルシーズン)完結編(後編)後のコメントについても情報をまとめています。

目次

  • 「進撃の巨人」とは
  • 「進撃の巨人」作者・諫山創氏を紹介
  • 「進撃の巨人」作者・諫山創氏の故郷はどこ?
  • 「進撃の巨人」作者・諫山創氏の印税はどれくらい?
  • 諫山創氏が天才と呼ばれる理由は?
  • アニメ最終回への諌山氏の反応は?
  • 「進撃の巨人」作者・諫山創氏の新作は?次回作の構想はある?
  • 「進撃の巨人」作者・諫山創氏のまとめ

「進撃の巨人」とは

アニメ「進撃の巨人」番組サムネイル
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 「進撃の巨人」は、人間を捕食する“巨人”が存在する世界の物語です。巨人の侵入を阻む巨大な3つの壁(ウォール・マリア/ローゼ/シーナ)の中で生まれ育った主人公エレン・イェーガーは、ある日、幼馴染のミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトとともに、超大型巨人が壁を壊す場面に遭遇します。

 母親を目の前で捕食されたエレンは、この世から巨人を1匹残らず駆逐することを決意し、壁内の軍事組織である兵団(訓練兵団)に入団。後に調査兵団へと配属され、ミカサやアルミンら仲間たちとともに命をかけて巨人討伐に挑みます。

 漫画の連載は2021年4月9日発売の「別冊少年マガジン5月号」をもって最終回を迎えました。一方、2013年4月からテレビ放送がスタートしたアニメ「進撃の巨人」は、その後にSeason2(シーズン2)、Season3(シーズン3)、The Final Season Part1・Part2(ファイナルシーズンパート1・パート2)、そして最終パートとなるThe Final Season 完結編(ファイナルシーズン完結編)前編・後編が放送されました。

「進撃の巨人」第1話を見る
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「進撃の巨人」作者・諫山創氏を紹介

 「進撃の巨人」の作者である諫山創氏の、名前の読みは「いさやま はじめ」です。ペンネームか本名なのかは明言されていませんが、「諫山」は現在の福岡県や大分県に起源がある名字といわれています。

「進撃の巨人」作者・諫山創氏の基本情報【プロフィール】

 諌山創氏は、1986年8月29日生まれの36歳(2022年9月現在)。大分県日田市(旧大山町)出身で、大分県立日田林工高等学校電気科に進学した後、専門学校九州デザイナー学院マンガ学科を卒業しています。

 2006年、講談社のMGP(マガジングランプリ)にて「進撃の巨人」で佳作を受賞。2008年には「HEART BREAK ONE」で第80回週刊少年マガジン新人漫画賞特別奨励賞を受賞しています。同年第81回週刊少年マガジン新人漫画賞に入選した「orz」で、『マガジンSPECIAL』にてデビュー。翌年の2009年からは、「進撃の巨人」の連載を「別冊少年マガジン」にて開始しました。同作は2011年、第35回講談社漫画賞少年部門を受賞しています。

 諌山氏は専門学校九州デザイナー学院に入学した当初、父親からは漫画家になることを反対されていたといいます。しかし、九州デザイナー学院を卒業し、本格的に漫画家を目指すために上京を決意したときには喜んでくれたようです。

「進撃の巨人」作者・諫山創氏の故郷はどこ?

 諌山氏は、大分県日田市(旧大山町)出身です。漫画家を目指して都会に出る19歳までは、大自然に囲まれた土地で暮らしていました。

 公式ブログにて、諌山氏は当時の心境を「この壁のような山に囲まれたこの町を窮屈に思い、その心境は、さながら『いつかこの壁の外に出て広い世界に~』といったような、進撃の巨人の主人公の行動原理」と語っています。「進撃の巨人」の舞台が生まれた背景には、諌山氏の故郷の存在が大きく関わっているのかもしれません。

 そんな諌山氏の故郷では「進撃の巨人」とのさまざまなコラボレーション企画が実施されています。過去のコラボレーション事例も含めて、いくつかご紹介します。

・(株)おおやま夢工房の「進撃の巨人コラボ梅酒」

 2014年、諌山氏の故郷である日田市大山町の(株)おおやま夢工房から「進撃の巨人コラボ梅酒」が発売されました。登場キャラクターのイメージにあわせた味の梅酒とオリジナルラベルが特徴で、原料には諌山氏の実家である梅農家で栽培された梅も使用されています。現在も、熟成本格梅酒ゆめひびき公式オンラインショップで購入が可能です。

・日田市大山町ダム前のエレン・ミカサ・アルミンの少年期の銅像

 日田市大山町の大山ダム前には、クラウドファンディングで資金を募った銅像プロジェクトの第一弾「エレン・ミカサ・アルミンの少年期の銅像」が設置されています。ウォール・マリアに見立てた大山ダムの壁面を見上げる様は、まるで作品のワンシーンを見ているかのようです。銅像の足元には、諌山氏の手形が残されています。

・日田駅前広場のリヴァイ兵士長の銅像

 銅像プロジェクトの第二弾として、日田駅前広場には「進撃の巨人」でも屈指の人気を誇るキャラクター、リヴァイ・アッカーマンの「リヴァイ兵士長の銅像」が設置されています。

・進撃の巨人 in HITA ミュージアム

 日田市大山町にある「進撃の巨人 in HITA ミュージアム」では、「進撃の巨人」の貴重な原画作品や動画をはじめ、諌山氏の幼少期や青春期の作品なども多数展示しています。

・進撃の巨人 in HITA ミュージアム ANNEX

 「進撃の巨人 in HITA ミュージアム」の別館として、2023年8月20日にサッポロビール九州日田工場敷地内にオープンしました。諫山氏がセレクトした原作1~34巻までの複製原画(コメント付き)や、諫山氏の幼少期の写真および作品、大型壁面コラージュやパネル、タペストリーなど、たくさんの作品が展示されています。

 さらに、2023年11月18日からは、新展示「イマーシブコミック」がスタート。3つの巨大スクリーンに数々の名シーンが映し出され、「進撃の巨人」の世界を大迫力で堪能できます。

「進撃の巨人」作者・諫山創氏の印税はどれくらい?

 世界的にも多くの人に読まれている「進撃の巨人」。印税はいったいどれくらいなのでしょうか。発行部数と印税率から予想額を算出しました。

 発行部数は、2019年12月25日時点の1億部と仮定します。印税の割合は、キャリアや出版社によって異なりますが、価格の8~12%が平均と言われています。仮に印税を10%とすると、1億部×495円(コミックス1冊分・税込)×10%=49.5億円となります。全世界累計発行部数1億4000万部突破が発表された2023年11月時点では、69.3億円になります。
※海外発行分は条件が異なるので、今回は日本の条件に合わせて計算しています。

 印税だけでも膨大な金額になりますが、このほかにもアニメ化や映画化にあたって発生する原作使用料や、各種キャラクターグッズ販売による版権使用料などもあります。これらも合わせると、上記で計算した以上の金額になっている可能性が高いのではないでしょうか。

諫山創氏が天才と呼ばれる理由は?

 諫山氏はSNSにて、しばしば“天才”と称されています。その理由の1つが、作中に張り巡らされた綿密な伏線です。なかには第1話に仕込まれていた伏線が、10年越しに回収されたこともありました。「進撃の巨人」の読者からは、「こんなドンデン返しのストーリー作れる諌山先生マジ天才。」「たくさん伏線を散らせておいて綺麗に回収している諌山先生は天才。」といった声が数多く寄せられました。

10年越しに伏線が回収された『進撃の巨人』80話「二千年前の君から」
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 デビュー作で爆発的なヒット作を生み出したところも、諌山氏が天才と呼ばれる理由になっているようです。「進撃の巨人」のプロトタイプとなった読み切り漫画を週刊少年マガジン編集部に持ち込んだ当時、諌山氏はまだ19歳の学生でした。デビュー作がヒットする漫画家はめずらしく、本人もインタビューで「一時的な夢であり、非日常を8年くらい過ごしているイメージ」と語っています。

「進撃の巨人」伏線回収・未回収まとめ
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アニメ最終回への諌山氏の反応は?

 ファイナルシーズン完結編(後編)の放送を記念して、アニメ公式サイトでは放送直前に諌山氏のコメントが公開されました。

TVアニメ化から10年間、長いことお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
完結編(後編)にあたるクライマックスシーンは、原作でも大変な作画でしたので、
「MAPPAさんも大変だろうな。MAPPAさんはやめてくれって思ってるだろうな。
MAPPAさん、ごめんなさい。本当にごめんなさい」と思いつつも、
アニメでどのように表現されるか楽しみです。
また今回僕の希望で少しだけラストのネームを描き直させていただきました。
ぜひ最後までご覧ください。

 さらに、放送終了後には、X(旧Twitter)のアニメ「進撃の巨人」公式アカウントにて、シリーズ完結記念として、諌山氏の描きおろしイラストおよびコメントが投稿されました。イラストには、アルミン、エレン、ミカサそれぞれの戦う姿とともに、これまでアニメ「進撃の巨人」を楽しんできたファンに向けて、感謝の言葉が綴られています。

「進撃の巨人」作者・諫山創氏の新作は?次回作の構想はある?

 「進撃の巨人」最終回が掲載されたのは、前述のとおり2021年4月9日発売の「別冊少年マガジン5月号」でした。そして単行本最終巻となる34巻が発売されたのは、2021年6月9日です。そこから2023年11月現在に至るまで約1年半、次回作についての具体的な話は作者から出ていません。

 「進撃の巨人」担当編集者だった川窪慎太郎氏は、インタビューにて「(次回作の打ち合わせを始める予定は)ないですね。少なくとも、丸1年は打ち合わせもしないと思います」と答えています。

 長期連載を終えて、ゆっくりと休息しているのか、それとも次回作の構想を練っているのかは定かではありません。読者としては、諌山氏の新作情報が発表されるのを待ち望んでいることでしょう。

「進撃の巨人」作者・諫山創氏のまとめ

 世代や国境を越え、広く愛されている「進撃の巨人」。そんな大ヒット作の生みの親である諌山創氏についての情報をお届けしました。

 アニメ「進撃の巨人」最終パートとなるファイナルシーズン完結編とともに、諌山創氏が手掛ける「進撃の巨人」の原作コミックスを読み返してみてはいかがでしょうか。

(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

【動画】アニメ「進撃の巨人」

アニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編にあたるエピソード(動画リンクつき)

完結編(前編)
88 地鳴らし
89 自由の翼
90 絶望の淵にて
完結編(後編)
91 天と地の戦い
92 心臓を捧げよ
93 長い夢
94 あの丘の木に向かって

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「進撃の巨人」原作漫画

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TVアニメ『進撃の巨人』公式サイト

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