稲葉陽八段、形勢が二転三転の大熱戦に勝利 山崎隆之八段の逆転術をかわし1回戦突破/将棋・JT杯
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 将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の1回戦第3局が7月23日、広島市の広島サンプラザホールで行われ、稲葉陽八段(33)が山崎隆之八段(41)に181手で勝利した。稲葉八段は2回戦で2連覇中の豊島将之JT杯覇者(32)と対戦する。

【中継】「将棋日本シリーズ」一回戦第三局 山崎隆之八段 対 稲葉陽八段

 19日にも竜王戦の挑戦者決定トーナメントでぶつかっていた両者は、稲葉八段の先手番から相掛かりで始まると、両者ともに中住まいから戦闘開始。中盤から少しずつ稲葉八段がリードを奪い、大盤解説を務めていた畠山鎮八段(53)も対局後に「先手の方がだいぶいいと言いたかった」というほど、稲葉八段が指しやすい展開が続いた。

 ところがここから「ちょいワル勝負術」で知られる山崎八段が逆襲。苦しい局面でも、相手の予想の裏をかくような粘りの手を繰り出し続けると、ついに形勢逆転。さらに最終盤に突入し、両者30秒将棋になると、形勢が二転三転する大混戦にもつれ込んだ。一時は駒が右辺に密集し、どの駒を取っていいか、取っていいのかわからないといった難解な将棋になったが、最後に抜け出したのは稲葉八段。最後は山崎玉を即詰みに討ち取った。

 JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】「将棋日本シリーズ」一回戦第三局 山崎隆之八段 対 稲葉陽八段
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将棋日本シリーズ JTプロ公式戦
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