「この度はお騒がせし申し訳ありません。松竹芸能を退所することになりました」
被害額7億円ともいわれる巨額投資トラブルが報じられていた、お笑いコンビ・TKOの木本武宏(51)。23日、自身のTwitterで所属する松竹芸能からの退所を明らかにした。
松竹芸能も今回の騒動について「7月初旬に個人的な投資活動に関し、トラブルが発生しているのではないかという情報が弊社に届いた為、本人への事情聴取を重ねてまいりました。結果、一部の情報は得られたものの、全容の把握には至りませんでした」とコメントを発表。
全容の把握には至っていないにも関わらず、なぜこのタイミングで退所することになったのかについては、「現在も事実確認中の状況ではございますが、一連の報道が過熱する事を受け、本人より退所の希望がございました為、本日をもって本人との契約を終了する事になりました。突然の発表となり、ご迷惑をお掛け致しますことを深くお詫び申し上げます」としている。
退所にまで発展した木本の投資トラブル――。一体何が起きていたのか。新たな窓口となった木本の個人事務所を取材した。
「木本自身が投資して儲かったと紹介したが、木本が集めて運用していない。紹介して直接やりとりしている方も何名かいて、木本が紹介した責任を感じて投資者から出資者にお金が返ってきていないのは申し訳ないと」
こう話すのは、新たな窓口となった木本の個人事務所の担当者。これまでは木本が仕事関係者らに投資話を持ちかけて、金を集めたと報じられてきたが、知り合いの投資家を紹介しただけだという。
「(投資家は)30代後半ぐらいの男性。芸能とは関係ないプライベートの知人の紹介だった。2〜3年前に投資とは関係なく知人に紹介された。ある日、『投資で儲かるよ』と言われて、そこに乗っかってお金が返ってきた。それであれよあれよでと手を出した。木本もその方にお金を集めていて紹介しただけ」
2〜3年前に知り合った30代後半ぐらいの男性から投資に誘われ、一時的に儲かったためハマっていき、複数の芸能人にも紹介したのだという。
「この問題が発生したのが1年弱前ぐらい。それまで連絡とれていて、返金してくれと言うと『いつ返金します』と。この春ぐらいから連絡がとれなくなった。それまでは『待って』『待って』とずっと言われる感じ」
男性投資家と連絡が取れなくなり、集めた金を持ち逃げされた形となったことがそもそもの原因。担当者は7億円などとも言われている被害金額や、相当数いるとされる被害者の人数について明かした。
「総額の数字も今週か遅くとも来週頭にはこれくらいと言える。5〜7億円という数字ではない。現状把握している分は全部で言うと10人いかないぐらい」
木本は投資資金を運用していた人物への対応を弁護士に一任しているといい、まだ詳細は決まっていないが早ければ今週中、あるいは8月に入ってから会見を開くとしている。
今回のTKO木本の投資トラブルを受けて、やさしいお金の専門家の横川楓氏は「本来、投資信託などは証券会社を通じて行うもの。証券会社であれば、破綻した時も1000万円までは保証される制度があるが、個人に預けて投資をするのは危ない」と注意を促した。
また、これから投資を始める方へのアドバイスとして「大きいリターンがある投資はリスクも大きいので、それぞれの仕組みを知ること。これから投資を始める方は少額からコツコツ始めるようにするといい」とした。
岸田総理が「1億総株主化」の目標を掲げ投資の必要性を呼び掛けている。では、投資を始めるにはどのようなところに注意すべきなのか、横川氏は「大きいリターンがある投資はリスクも大きいので、それぞれの仕組みを知ること。また、これから投資を始める方は少額からコツコツ始めるようにするといい」とアドバイスした。(『ABEMAヒルズ』より)
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