カーフに見せかけて横っ面を”ズドン”。貰った相手は何が起きたか理解できぬままフリーズして前のめりダウン。壮絶すぎる衝撃KOシーンに「こんな倒れ方ある?」と驚きの声が殺到した。
7月22日にシンガポールで開催されたONE Championship「ONE 159」。ズーラン・ジャーシー(中国)とダニエル・ウィリアムズ(イギリス)の一戦は1ラウンドの衝撃KO決着で幕を閉じた。「脳揺れ、フリーズ、前のめり、足が子鹿、ゴロ寝落ち」とすべてのKO要素が詰まった衝撃決着に視聴者が一時騒然となった。
ストロー級、総合格闘技の試合。中国のONE登竜門企画から勝ち上がったズーラン。対するダニエル・ウィリアムズは、ロッタン・ジットムアンノンとのキャッチウェイト戦で血まみれになりながら真っ向勝負した折れない漢気で一躍注目されたムエタイ・ファイター。K-1やRISEなど、日本の大会への出場経歴もある。
打撃を得意とする両者は開始とともにスタンドでの打撃戦。ジャーシーがテンポ良くワンツーを当てるが、ウィリアムズも足を使いながら右を振り抜き一発を狙っていく。その後も手数で勝るジャーシーが小気味よいジャブを当て主導権を握るかに見えたが、ここでウィリアムズが右のカーフキックを振り抜くと、ジャーシーはバランスを崩した。
この一発を機に、形勢は一気にウィリアムズに傾く。その後も足を引きずる姿を見せるなど、カーフ一発によるジャーシーのダメージは大きい。足の動きが止まった相手に、ウィリアムズは、左右ステップで踏みながら的確にパンチを当てはじめる。序盤のように足が使えなくなったジャーシーもコンパクトなパンチの連打で辛うじて対抗する。
そして、1ラウンド残り1分。前に出て連打の相手にウィリアムズがカウンターの右から右カーフのコンビネーション。カーフを嫌うジャーシーの意識は自然とカーフに集中していく。そんな瞬間を狙い澄ましたように、ウィリアムズのカウンターの右が炸裂。
「ガツン」と衝突音が鳴り響くクリティカルな一撃。ジャーシーは一瞬フリーズし、その後ガクガクと脳が揺れるようなジェスチャーを見せると、前のめりに崩れ落ちた。打ち抜かれた衝撃からヒザは子鹿のようにガクガク、最後はゴロリと寝転ぶようにダウンし、ピクリとも動かず試合終了となった。
スローでもローを意識した素振りから交通事故のような横っ面への一発。貰った瞬間ジャーシーは静かに停止。その後、時間差で脳が遅れてダメージを伝達。硬直した足も追い付かず前のめりに崩れ落ちる危ないダウン。「脳揺れ、フリーズ、前のめり、足が子鹿、ゴロ寝落ち」視聴者が驚いた全部入りのKOシーンに「こんな倒れ方ある?」「カクカクになってた」と驚きの声が多数寄せられた。