試合開始直後、相手が距離を測るように左のインローを繰り出した次の瞬間、テンプルめがけてコンパクトな右ストレートを鋭く一閃。そのタイミング、衝撃の大きさから相手の体がくの字の状態のまま後ろに崩れ落ちる“ワンパン”瞬殺KOに「デビュー戦で秒殺!」と実況が絶叫した。
7月30日に後楽園ホールで開催された「Krush.139」。山本陸(K-1ジム総本部チームペガサス)と聖也(WSRフェアテックス西川口)の対戦は、開始16秒、この日がデビュー戦となる山本が右ストレート一撃で勝利。開始数秒の完全KO決着に「瞬きしていたら決着がついた」「早すぎて見逃した」など驚きの声が殺到した。
本戦前のプレミナリーファイト第1試合。K-1アマチュア全日本大会-65kgを含む3大会優勝など、着実に実績を積み重ねてきた24歳・山本のプロデビュー戦。一方の聖也はKrush3連敗中、2年ぶりのリングは背水の陣の試合となる。
試合開始直後、リング中央で対峙する両者。聖也が距離を測るように左インローを走らせた次の瞬間、山本がコンパクトながら重い右ストレートをカウンターで一閃。これをテンプル付近にまともに被弾した聖也は前にくの字になると、そのままゴロリと後方に崩れ落ちた。
すぐに立ちあがろうとする聖也だが、顔をしかめて苦悶の表情。パンチのダメージか右目を閉じ、試合続行は不可能な様子。ゆらゆらと腰をあげるも動きは鈍い。ここで危険と判断したレフェリーが即座に試合を止めた。
リプレイ映像でも、その殺傷能力の高いパンチの威力は明らか。出会い頭にテンプルにショートの右が的確にガツン。その瞬間、聖也の脳がグラグラと揺れくの字で前のめりながら後方に崩れ落ちた。
その様子に試合を中継したABEMAの視聴者からは「これがデビュー戦とは凄い」「瞬きしていたら決着がついた」といった声や「入場シーンの方が長かった」「早すぎて見逃してしまった」など、瞬殺劇に驚きの声が殺到していた。