女子ゴルフの今季メジャー最終戦「第46回全英女子オープン」は8月4日、スコットランドのミュアフィールド・リンクス(6659ヤード、パー71)で開幕した。2019年大会覇者の渋野日向子は、圧巻の8バーディー、2ボギーで回り、6アンダーの暫定首位で初日のラウンドを終えた。
全英の大舞台に「女王・シブコ」が帰ってきた。1番(パー4)ではピン左の下りのスライスを沈めてバーディー発進。難しいパットを決めて流れに乗ると、続く2番(パー4)では手前3メートル、3番ではピンをしっかりとらえて3連続バーディーと好発進を遂げた。
ショット、パットともに好調で強風の中でもピンを狙う攻めのゴルフを展開。4アンダーの単独首位で折り返すと、後半でもその勢いをキープしたまま11番でもバーディーを奪った。ABEMAで解説を務めた宮里聖志プロは、放送中に送られてきたという元世界ランキング1位で実妹の宮里藍プロからの「しぶこちゃん、よく振れてる。いい集中力」というメッセージを紹介。難易度が高い14番では2打目を右に曲げてラフに入れてボギーとするも、16番パー3ではピンそば50センチに寄せるスーパーショットを披露。楽々バーディーを奪って、視聴者からは「やべーw」「なんてショットだ…震える」「すげええ」「魅せるねぇ」「これだからおもしろい」「やっぱりシブコ!」と絶賛のコメントが多数寄せられた。
上がりの17番も沈めて第1ラウンドは圧巻の8バーディー、2ボギーの65。第1ラウンドは圧巻の8バーディー、2ボギーの6アンダーと2019年以来3年ぶりの女王の座へ、暫定首位と最高のスタートを切った。
ラウンド後、渋野は「こんなに良いゴルフを出来たのは久しぶり。1日目が終わった時点だけど嬉しく思います」とコメント。目まぐるしく変わる天候と、強風が終始吹き続けた厳しいコンディションとなった第1ラウンドだったが、「風との戦いになると朝から思っていた。距離感を大事にしようと思っていたので集中してできたし、風の中でも良いスイングで打てたと思いますし、ミスも少なかったのでこういうスコアで上がれたのは良かったと思います」と笑顔を見せた。第2ラウンドを見据え、「初日は良い位置で終えることができてほっとしている。明日はまた新しい一日が始まるので、切り替えて頑張って、予選通過できるように、4日間戦えるように頑張ります」と意気込みを語った。