将棋の棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントが8月5日に行われ、羽生善治九段(51)と佐藤康光九段(52)が対局中だ。これまでに165局の公式戦を戦った両者が、対局前に「上座の譲り合い」の“バトル”を展開。まさかの前哨戦の様子に、視聴者を「レジェンド二人で何してるんすかw」「ええ!!」と驚かせていた。
タイトル獲得数99期の羽生九段、13期の佐藤九段。レジェンドであり、今なおトッププレーヤーとして将棋界をけん引し続ける両者で、同一対戦カード記録で歴代4位の166局目の対決とあり、対局前から大きな注目を集めていた。対局が行われる東京・将棋会館の特別対局室に先に入室したのは羽生九段。下座に着座して佐藤九段の到着を待った。一方の佐藤九段は9時50分過ぎの入室だった。
佐藤九段は、下座に着座している羽生九段の姿を見ると、慌てて「どうぞどうぞ!」と上座を誘導。羽生九段も「いえいえ!」と佐藤九段に上座を譲る様子が見られたが、最後は羽生九段が荷物をまとめて上座に着座した。プロ入りやタイトル獲得数は羽生九段が多いが、年長で日本将棋連盟の現・会長を務める佐藤九段。ABEMAの中継に出演した渡辺和史五段(27)は「段位が違うと(どちらが上座に着くかというのは)わかりやすいですが、お互いに九段まで上り詰めて年齢も近いと、時折起こる“上座の譲り合い”ですね。少し珍しい一幕でしたね」と解説していた。
対局ではまれに発生する事象だが、映像でとらえられるのは珍しい一コマ。ファンからは「うわー!」「初めて見たwwしかもこのふたりww」「くっそおもしろい」「ミニコントやんw」「どうぞどうぞしてるー!」「でたー譲り合い!」と多くのコメントが寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)