始まりは“日清戦争”の恨み…台湾危機にひろゆき氏「戦争はバイデン政権の得になる」

ABEMA Prime
ひろゆき
始まりは“日清戦争”の恨み…台湾危機にひろゆき氏「戦争はバイデン政権の得になる」
【映像】地図から分かる台湾周辺 中国軍の動き(画像あり)※26:32ごろ〜
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 4日、ASEAN(アセアン)=東南アジア諸国連合の外相会議に合わせて行われる予定だった日中外相会談が急きょ中止になった。背景に台湾問題があったとみられている。

【映像】台湾の防空識別圏に進入した中国戦闘機(航空自衛隊撮影・写真あり)※02:20ごろ〜

 中国の台湾に対する軍事的圧力に対し、G7とともに中国を非難する声明を発表した日本。外相会談の中止は、日本への不満を表明したものだとささやかれている。

 発端は、前日に訪台したアメリカのペロシ下院議長と蔡英文総統の会談だ。ペロシ下院議員の訪問日程に合わせるかのように、台湾海峡を含む台湾周辺海域で、中国が大規模な実弾軍事訓練を開始。中国軍の戦闘機27機が、台湾の防空識別圏に進入した。

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 この影響は日本にも及んでいる。4日、中国軍が発射した弾道ミサイル9発のうち5発が沖縄県波照間島南西のEEZ(排他的経済水域)に落下。また、午前から夜にかけて、中国の無人機2機が沖縄本島と宮古島の間を通過し、航空自衛隊がスクランブル発進で対応する事態になった。

 中国・王毅外相は「火遊びは必ず悲惨な結末を迎える。中国を侵すものは必ず罰せられる」とコメントしている。米中の衝突によって、今後台湾がどのような展開を迎えるのか。ニュース番組「ABEMA Prime」では『台湾VS中国 謀略の100年史』(ビジネス社)などの著者で、現代ビジネス編集次長でジャーナリストの近藤大介氏などと議論を行った。近藤氏は「今回のペロシ下院議長の台湾訪問は、中国にとって“レッドライン”を超えた」と話す。

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「2月に起こったロシアのウクライナ侵攻も、ロシアは『ウクライナはNATOに加盟する』『NATOを呼び込むことがレッドラインだ』と言っていた。今回も同じだ。ペロシ下院議長の台湾訪問は中国の“レッドライン”を越え、軍事演習に至った」

 言ってみれば、アメリカ側が台湾危機の“トリガー”を引いてしまったのだろうか。

「そうだ。習近平主席は、台湾を統一できてない。習近平主席のスローガンは『中華民族の偉大なる復興』『中国の夢の実現』。10年間、台湾統一をやろうとしていたが、できていない。『だからもう少し時間がほしい、必ず台湾を統一するから3選したい』と言い訳している。でも、長老や現役幹部は『台湾統一よりも経済をなんとかしてくれ』と言いたい。『ロシアのプーチン大統領にべったりでいいのか』と。そういった非難を習近平主席に浴びせる予定だった。しかし、ペロシ議長が台湾に来て『経済よりもやはり台湾だ』と、台湾統一に説得力を持たせてしまった。そういう意味で、習近平主席にとって、ペロシ議長の訪台は“神風”になってしまった」

 近藤氏は「アメリカはペロシ議長の訪台によって習近平主席を非難するはずが、逆に習近平主席を助けるような形になってしまっている。ジレンマだ」と指摘する。

 ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「結局、中国がどこまでやれるか。面子の問題で『とりあえずやり返さないといけないよね』と思っている。誰にも当たらない所にミサイルを撃つことで、スッキリしてくれればいいが、貿易に対して何らかの制限が今後始まるのではないかと思う」と見解を述べる。その上で「共産党大会が来月であれば、近藤さんがおっしゃっていることは正しいと思うが、たぶん1カ月くらいで台湾の問題は落ち着くだろう。また『経済どうするの?』の話に戻る。別に習近平主席に対してプラスにならないと思う」と投げかけ。

 ひろゆき氏の疑問に近藤氏は「共産党大会は『今年の後半に開く』としか発表されていない。世界の中国ウォッチャーは『11月くらいだ』と言っていた。習近平主席は、3選したいだろうが、周りやOBはさせたくない。揉めに揉めるのは必至だ。それで、私を含め『11月にずれ込むのではないか』と思われていた。だが、ペロシ議長の訪台を受けて、その前提が崩れた。もしかしたら9月開催とか、党大会を早める可能性があると思う。早めたほうが習近平主席にとって都合がいいからだ」と答える。

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 やはり、習近平主席にとって経済よりも、台湾統一への思いが強いのだろうか。近藤氏は「もちろんだ」と肯定した上で、中国政府が持つ「日清戦争への長年の恨み」に言及する。

「4日に行われた外交部の記者会見で、通常は前に出てこない報道局長の華春瑩氏が、8カ国連合軍や義和団事件を持ち出している。日清戦争によって日本に台湾を取られ、そこから今の台湾が始まっていると。日本への長年の恨みを蒸し返して今言っている。今日の経済がどうかより、もっと根が深い問題だ」

「ウクライナ侵攻で、習近平主席は『我々が台湾に何をやってもアメリカは本気で出てこない』と思っただろう。1958年に中国・台湾が一触即発になって、中国から台湾に向けてミサイルを15万発も撃った。その当時も、アメリカがどのように出るか、それが中国側の一番の懸念だった。アメリカが本気で出てきたら中国は負けてしまう」

 ここで、カンニング竹山が「それをプロレスとしてやっていたとしても、そこからのケンカはある。アメリカがどのように入ってくるか。このプロレスは本気のケンカになる可能性があると思っておくべきか」と質問。近藤氏は「おっしゃる通り。あらゆる戦争というのは、偶発的なものを幾分かは含んでいる。第一次世界大戦も偶発から始まった」と答える。

 ひろゆき氏は「プロレスよりもちょっと危ういと思う」とした上で「中国との戦争はアメリカのバイデン政権にとって得になる」とコメント。

「いまのところアメリカの中間選挙では共和党が勝つと言われている。戦争している政権を国民は支持する。もしくは、台湾を含めて戦争状態になった方が、アメリカにとって良いと考えられているのでは。今回のペロシ議長の訪台で『誰かが死にました』となると、やっぱり戦争に近い状態になって、中間選挙ではバイデン政権が継続する形になると思う。中国とアメリカの立場で考えると、中国は台湾と戦争したくない。でも今アメリカは、戦争した方がむしろバイデン政権にとって得な状況だ。むしろアメリカは中国にまず殴ってもらって、正当な権利を持って正当防衛で殴り返したい状況なのではないか。プロレスより、ちょっと危険だと思う」

(「ABEMA Prime」より)

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