将棋の藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、20)に豊島将之九段(32)が挑戦する、お〜いお茶杯王位戦七番勝負は8月25日、徳島市の「渭水苑」で第4局2日目の対局を行っている。豊島九段の意表の封じ手から、藤井王位が1時間6分の長考。ABEMAの「SHOGI AI」はわずかに藤井王位寄りの数値を示しているが、両者がどのような構想を描いているかに注目が集まっている。
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豊島九段の封じ手は「歩頭銀」と、意表の銀打ちだった。藤井王位にとっても予想外だったか、対局再開後にはすぐに羽織を脱ぎ、おしぼりで顔をぬぐう様子も見られた。この一手でABEMAの「SHOGI AI」はわずかに藤井王位側に傾いたが、解説者の西田拓也五段(31)は「相当、清算がないと指せない手。豊島九段はただ一人封じ手の中身を知っていただけに、かなり深まで読んでいると思う」とコメントした。
藤井王位は、1時間6分の長考を経て「同歩」。豊島九段は銀を失った代わりに8筋に「と金」を作っており、この働き方にも注目が集まっている。昼食休憩時点での形勢はわずかに藤井王位寄りの数値を示しているが、中継に出演した北浜健介八段(46)は「後手玉を具体的に攻略する方法がまだよくわからない。後手の方が方針は立てやすい気がする」と話していた。
持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
藤井聡太王位 鉄火丼
豊島将之九段 親子丼
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太王位 2時間18分(消費5時間42分)
豊島将之九段 2時間52分(消費5時間8分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)