「ママ、もうダメだ」大谷翔平、衝撃の28号を最前列で見ていた相手チームの子どもが最速の“確信がっくり”

【MLB】ブルージェイズ3－8エンゼルス（8月28日・日本時間29日／トロント）

　エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・DH」で先発出場、4-1と3点リードして迎えた7回2死二塁のチャンスで、カウント2-2から甘く入ってきたシンカーを強振、レフトスタンドにダメ押しの28号2ランを放った。左腕に対してレフト方向に流し打ったものの、打球速度は引っ張った時と同等の169.1キロを記録。低めの弾道ながら、しっかりと飛距離を稼いでオーバーフェンスした。この当たりをネット裏の最前列で見ていたブルージェイズファンと見られる少年が「もうダメだ…」とばかりに、母親らしき女性にがっくりともたれかかるシーンが誕生した。

【映像】大谷翔平に打たれた瞬間、がっくりとうなだれる少年ファン

　対戦するチームのファンからすれば、大谷は脅威そのものだ。前日の試合は投手で7回2安打無失点9奪三振の好投、そして登板翌日には第1打席、第2打席と連続ヒット。しばらく当たりが止まっていたが、試合の中で復調のきっかけを掴むと、第4打席には雰囲気十分に相手投手へと向かい合い、得意球であるシンカーに狙いを定めた。

　カウント2-2からの6球目、この打席で一番甘く入ってきたところをしっかり引き付けてレフト方向に弾き返すと、フェンスを越えるには十分な打球速度と角度を保ち、そのままスタンドイン。3連戦3連勝を決定づける大きな一発となった。

　ブルージェイズファンからすれば、同一カード3連敗が濃厚となる痛恨の一撃だ。終盤、なんとか逆転を祈っていた少年ファンにしても、強敵・大谷はわくわくしつつも、実に恐ろしく見えたことだろう。お菓子を食べながらブルージェイズの3番手メイザが抑えることを母親らしき女性と祈っていたが、結果は真逆となる大谷の豪快2ラン。周囲の大人たちが勢いよく飛んでいく打球の行方を見守っていたものの、少年ファンは一番早く諦め顔となり「もうダメだ」と、がっくりと女性の肩にもたれかかっていた。

　打った大谷本人は、時折見せる「確信歩き」をせず、瞬間的にはホームランかどうが際どいと思っていたようだが、少年ファンは本人よりも早い打球判断ができていた可能性もあり、実に目の肥えた野球ファン、さらには未来のメジャリーガーなのかもしれない。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）