ゴングとともに左ストレートを一閃。最速“1秒ダウン”での幕開けから、30秒後には大逆転のダウン合戦に発展。短い時間に凝縮されたスピーディーな展開に「まるでブレイキングダウン」など、視聴者が騒然となった。
8月27日に後楽園ホールで開催された「Krush.140」。赤田功輝(ALONZA ABLAZE)と松本和樹(T-GYM)の対戦は、開始1秒での最速ダウンを経て、開始30秒で両者が共にワンダウンを奪い合う手に汗握る展開に。最終的には赤田が松本の右足への徹底したローやカーフキックで足元を砕き、3ラウンドでKO勝ちを収めた。
試合はゴングと共に衝撃シーンからスタート。グローブを合わせた両者、次の瞬間に松本はロー、同時に赤田は左のストレートを振り抜いてズドン。“開始1秒”で衝撃的なダウンを奪う。
Krushでも過去イチの最速ダウンシーンに視聴者からは「展開早すぎ」「出落ちになるか」「不用意だな…」さまざまな反応。よもやの一撃に松本も面食らった様子だ。畳み掛ける赤田のプレッシャーに下がりながらも、松本はローを軸に足を使い立て直しを図っていく。すると開始30秒、今度は前に出る赤田へクロスの攻防から左フック。際どい攻防に競り勝った松本がダウンを奪い返してみせた。
わずか30秒で2つの派手なダウンが交互に生まれる展開に「お祭りかよ」「ブレイキングダウンみたいな展開」「いや、これこそKrushだ」と視聴者は大盛り上がり。その後も両者、かなり接近した距離で殴り合う攻防が続く。
2ラウンド、一転してやや落ち着きを取り戻した両者。試合はパンチ主体の松本に対してカーフキックと左右コンパクトな連打で効果的なダメージを与える赤田が試合の主導権を握り始める。
最終3ラウンド、赤田は前ラウンド以上に執拗に松本の右足を標的に蹴りを効かせる。ミドルやパンチで集中を散らせながらも最後はひたすら右足のカーフ狙い。5発連続で右足を蹴り抜くと、これに耐えきれなくなった松本が足元から崩れ、このラウンド最初のダウン。
再開後も赤田の非情な左ローによる徹底した右足攻撃が続き、ついに両手両足をついて2度めのダウン。一度は立ち上がる意思を見せた松本だが、うつむいたままで戦意喪失。ここでレフェリーも試合を止めた。ダメージが蓄積した松本は、ゴングが打ち鳴らされた後もリングに這いつくばり動けない様子。立ち上がるも右足を引きずる痛々しい姿でリングを後にした。