競泳の日本学生選手権は8月29日、東京辰巳国際水泳場で女子400メートルリレーの決勝が行われ、昨夏の東京五輪代表の池江璃花子(22)が主将を務める日大(松村多恵、古井丸日菜、小堀倭加、池江)は、4位で連覇を逃した。優勝は3分41秒64で12年ぶりの栄冠をつかんだ中京大だった。
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予選4位から決勝に臨んだ日大。決勝では第1泳者の古井丸、第2泳者の松村が8位でつなぐと、第3泳者の小堀が1つ順位を上げて7位でアンカーの池江に望みを託した。
連覇への思いを胸に、力と気持ちの入った泳ぎを見せた池江は、7位から圧巻の追い上げを披露。しかし、表彰台には届かず3分44秒88で4位に終わった。レース直後には、水中で立ったまま下を向いていた池江は「悔しいの一言です。キャプテンとして不甲斐ない。でも、ぐじぐじだめなので切り替えていきたいです」とコメントした。
12年ぶりの優勝を飾った中京大は、第1泳者の2年生・神野ゆめがけん引役に。第2走者の居林優衣、第3走者の廣下菜月、第4走者の今井美祈がリードを守り抜き、他を寄せ付けぬ力強い泳ぎで優勝をつかみ取った。レース後、アンカーで4年生の今井は「絶対に優勝するという約束を果たせて良かった」と満面の笑みを見せた。