競泳の日本学生選手権は8月31日、東京辰巳国際水泳場で女子100メートル自由形決勝が行われ、日大の池江璃花子が、54秒26で優勝を飾った。この結果で50メートル自由形に続き、個人種目初の2冠を達成した。
【動画】池江璃花子が優勝を果たした女子100m自由形のレース
2位との差は、わずか100分の9秒。まさに“タッチの差”で金メダルをつかみ取った。予選を2位で通過した池江は、やや緊張した表情で決勝に臨んだ。積極的なレースを見せてトップで50メートルをターンしたが、2位の中央大・池本凪沙の厳しい追い上げでギリギリの展開に。0秒09差でゴールした池江は、結果を確認するとホッとしたように安堵の表情を見せた。
試合後のインタビューでは、目に涙を浮かべながら仲間への感謝を口にした。「日大で出る最後の個人種目だったので、どうしても優勝したかった。最後、タッチ(の差)で負けるかなと思ったんですけど、最後まであきらめず、みんなの顔を思い浮かべながら頑張りました」。さらに、仲間の方に視線を向け、「大学4年間、すごい辛いこともあったし悔しいこともあったし、それでもチームメイトが最後まで応援してくれた。こうやって頑張れたのはこの水泳部に入れたから。感謝しかないです」と歓喜の涙を流していた。