【プレミアリーグ】アーセナル2-1アストンヴィラ(日本時間9月1日/エミレーツ・スタジアム)
5連勝チームのタレントはやはり衝撃的だ。ブラジル代表のフットサル仕込みのテクニックや、スイス代表の強烈パス……好調アーセナル攻撃陣の技の数々に、ファンは「あいつに持たせとけばいい」「これぞキラーパス」など興奮しきりだった。
4連勝で迎えた第5節、ホームで戦うアーセナルはこの日も絶好調だった。30分にブラジル代表・ジェズスのゴールで先制した後も攻撃の勢いは止まらない。34分に左サイドで繰り出した一連の攻撃は、まさに“ノっているチーム”のそれだった。
スイス代表・ジャカの鮮やかな縦パスをブラジル代表・マルティネッリが受け、近くのジェズスへ預ける。相手数人が寄せてくるなか、細かいボールタッチでプレスをかいくぐると、ABEMAで解説を務めた林陵平氏も思わず「うまい!」と唸った。
林氏はジェズスのプレーを見て、「決めるだけではなく狭い局面でも失わないですし、チーム全体を押し上げる力を備えている」と、幼少期にフットサルで培ったテクニックを世界最高峰の舞台で惜しげもなく披露するブラジル代表選手を称賛した。
ジェズスが一度、サポートに来る味方へ戻すと、ハーフスペースで受けたジャカは、左足で前方へパス……いや、シュート!? あまりに強烈だったことでファンの間で「鬼パス」と表現されたが、受け手となったイングランド代表・サカは胸トラップにいったものの勢いを殺しきれず、ボールは外へと弾き飛んでいく。「弾丸パス」「なに今の!?」「おもしろすぎ」「これが本当のキラーパス」「ジャカ、そこに強度はいらないw」など、興奮したファンが次々とコメントを綴った。
もはやそれがパスだったのかは定かではないが、味方同士で高い要求を出し合うのは、強いチームの条件の一つ。ジャカの「お前なら取れるだろ」と言わんばかりの“鬼パス”には、アーセナルの好調の理由の一端が見えるようでもあった。
試合はその後、74分にアストンヴィラに追いつかれながらも、77分に再び勝ち越し。日本代表・冨安健洋も途中出場ながらこのゴールの起点となって、2-1での勝利に貢献。アーセナルは全チームで唯一の5連勝を飾り、堂々の首位に立っている。
(ABEMA/プレミアリーグ)