将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が半導体製造の日本AMDと広告契約を結んだことを、日本将棋連盟が9月8日に発表した。
最強タッグが結成された。日本AMDは、米国カルフォルニア州サンタクララに本社がある半導体製造大手。自らパソコンをセッティングするほどの腕を持つことでも知られる藤井竜王は、コンピューターの頭脳とも言われるCPUにAMD社の「Ryzen」を使用していることを明言していた。
2020年9月には、「Ryzen Threadripper 3990X Zen2」を搭載したパソコンを自作。NNUE系の将棋ソフト「水匠」を研究に取り入れてた。同年の冬頃からは、GPUを使ったDL(ディープラーニング)系ソフト「dlshogi」を導入。それぞれの得意ジャンルを活かし、両方を織り交ぜた研究を行っていることも語っていた。
同社のリサ・スー会長兼CEOも、日本の天才棋士の存在を認識。2018年当時に自身のTwitterで「藤井聡太さんがAMD Ryzenのユーザーであり、ファンでいらっしゃることにとても興奮しています!」と発信していた。そんな両者とあり、広告契約のキャスティングは必然だったとも言える。
藤井竜王は現在、菓子メーカーの不二家、飲料メーカーのサントリー食品インターナショナルとも広告契約を結んでおり、日本AMDで3社目。研究、対局を支える最強の布陣で、ファンにまた新たな世界を見せてくれそうだ。