将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第1試合、チーム永瀬とチーム稲葉の対戦が9月10日に生放送された。チーム稲葉は、スコア5-2でチーム永瀬に勝利。初の決勝進出を決めた。終局後には晴れやかな表情で熱戦を振り返っていたが、司会の香川愛生女流四段(29)からの厳しいツッコミにリーダーの稲葉陽八段(34)が「一番弱いところを突かれましたね」とタジタジになる場面があった。
【動画】決勝進出もまさかの攻撃にタジタジになる稲葉八段と出口六段
予選第3試合と本戦2回戦をストレート勝ちで準決勝に進んだチーム稲葉。しかし、この日は優勝経験を持つチーム永瀬が相手。しかし、初戦では出口若武六段(27)が敵エースの増田康宏六段(24)に敗れ黒星発進となった。その後は勝ち頭・服部慎一郎四段(23)の連勝でリードを奪ったが、再び立ちはだかったのは増田六段。試合はシーソーゲームとなった。そんなピンチに立ち上がるのがリーダーの役目、と稲葉八段が永瀬拓矢王座(30)との主将対決を制し、チームを勢いづけた。同門の兄弟子に続け、と出口六段がここまで個人10連勝の増田六段を破り、勝利に王手。最後は稲葉八段がしっかり締めてチームの勝利を決めた。
優勝に照準を合わせるチーム稲葉は、決勝進出に3人そろって晴れやかな笑顔を見せた。そんな表情を見た司会の香川女流四段は「ご自宅では奥様も見ていらっしゃったのではないですか?」と斬り込んだ。2021年4月に北村桂香女流初段(26)との結婚を発表し、新婚ホヤホヤの出口六段は視線をキョロキョロ、「たぶん見てると思います…」と急に声量が小さくなった。対局中にはどんな状況にも屈せず鋭い表情を見せていたが、香川女流四段の「ご家庭に戻って『見てたよ』みたいな会話はしないんですか?」との追撃にはタジタジになっていた。
攻撃の矛先はリーダーにも向いた。稲葉八段は2021年1月に一般女性と入籍。「おそらく見ているじゃないですかね(笑い)奥さんというか奥さんの実家とか、いろんな方から応援してもらっているので頑張りたいです」とやんわり“攻撃”を交わそうとしたが、「奥様に向けて一言ずつお願いします!」の厳しい一手が飛んできた。稲葉八段は観念したように、「いつも応援…というか支えてもらってありがとうございます。決勝戦も優勝して最高の形で家に帰りたいと思います」と画面越しに愛妻にメッセージを送ると、「一番弱いところを突かれましたね」とぐったりとした表情を見せていた。
この一幕には、視聴者も大爆笑。「まなお先生最高w」「さすが番長」「リア充爆発しろw」「服部先生も続いちゃえ!」「照れるー」「はっとり先生も未来の奥様へ一言!」「デレデレかわいいかよ」「くっそ…」「爆発一択やな」「まなお、なんかあったん!?」と多くのコメントが寄せられていた。
◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





