史上初「女性棋士」誕生なるか 里見香奈女流五冠の挑戦第2局はじまる/将棋・棋士編入試験五番勝負
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 将棋の里見香奈女流五冠(30)が挑む棋士編入試験第2局が9月22日に行われ、午前10時に岡部怜央四段(23)との対局を開始した。試験は若手棋士5人と対戦する五番勝負。3勝を挙げれば合格となり、史上初の女性の棋士が誕生することになる。第1局は黒星発進となったが、この第2局で初白星を挙げることができるか。

【中継】注目の編入試験第2局 里見女流五冠VS岡部四段

 第2局で試験官を務める岡部四段は、2022年4月に四段初段。居飛車党で、デビュー以来の成績は6勝6敗。里見女流五冠とは2017年度の第61期奨励会三段リーグで対戦があり、岡部四段が制している。公式戦での対局はなく、本局が約5年ぶりの対戦となる。

 里見女流五冠は、2004年10月に女流2級に。タイトルは歴代最多の49期を数える女流棋界の第一人者だ。棋士による棋戦にも女流枠で数多く参戦。5月27日の棋王戦予選で勝利し、直近成績を10勝4敗として同試験受験資格を獲得した。振り飛車党ではあるが、居飛車でも十分に指しこなせる棋力の持ち主で、現在は8つある女流タイトルのうち5つを保持している。

 将棋界における棋士と女流棋士は制度が異なり、棋士になるためにはプロ養成機関の「奨励会」を突破して四段に昇段するか、編入試験合格が求められる。里見女流五冠は過去に最高クラスの三段リーグに参加していたが、年齢制限で退会していた。編入試験は2005年に特例として実施され、瀬川晶司六段(52)が合格。翌2006年に制度化された。本試験の過去の受験者は2人で、今泉健司五段(49)と折田翔吾四段(32)の両名が合格を果たしている。本試験の女性の受験者は里見女流五冠が初。

 本局の持ち時間は各3時間。先手は里見女流五冠。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】里見女流五冠、女性初の棋士誕生なるか!?プロ編入試験 五番勝負第二局 対岡部怜央四段
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