「聞く人間を間違えていたら殺されていた」薬物中毒者の街・ゾンビタウンでの取材中に犯したタブーとは
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 『BAZOOKA!!!』にて、アメリカの“ゾンビタウン”の潜入取材で、スタッフが薬物中毒者に対してタブーを犯してしまう瞬間があった。

【動画】大勢の薬物中毒者がゾンビのように佇む様子(8分頃~)

 『BAZOOKA!!!』は、2011年より放送されていた社会派ドキュメントバラエティ。「空気を読まない」をコンセプトに、独自の目線で、“知らないカルチャー”、“ヤバい人”、“時事問題”にあえて斬り込んでいくジャーナリズムバラエティとして、3年ぶりにABEMAで復活。MCを務めるのは小籔千豊水原希子。レギュラーメンバーとして野性爆弾くっきー!中嶋イッキュウ平本蓮が出演する。

 これまで、全裸ネイキッドトレーニングや、河川敷を散歩するドロドロ犬など、刺激的な人物に志を聞いてきた同番組。そんな折、番組Twitterに「アメリカのニューヨークにいるゾンビに志を聞いてみて下さい」というメッセージが届いた。番組取材班は、さっそくニューヨークに飛んだ。

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 ニューヨークで取材を進めていると、フィラデルフィアに位置するケンジントン通りがゾンビタウンと呼ばれていることが判明。そこで、フィラデルフィアに精通しているカメラマンのジェフさんに取材協力してもらうことに。ジェフさんは、ケンジントンの住人を記録した写真集を手掛け、薬物中毒者などに自らインタビューを行っている人物だ。

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 ジェフさんによると「(ケンジントンでは)1年で約300万本の綺麗な注射器が配布されている」とのこと。なんと薬物中毒者たちが汚れた注射器で命を落とすことがないよう、支援団体から注射針が配布されているのだという。また、ジェフさんはケンジントンでの危険な経験について「写真を撮影しているときに、目の前で後頭部を撃たれて人が死んだ」と明かした。

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 ジェフさんは薬物中毒者にインタビューを交渉。青年に志を聞いてみると「今のクソな状況から抜け出して普通の生活に戻りたい」と話した。中年男性は「ホームレスになる前、3人子供もいてビジネスもしていたがすべて失いました」と告白し、涙を流しながら「こんなことになるんだったら薬物を始めるんじゃなかった」と語った。しかし、その5分後には薬を打ち始めてしまった。

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 続いて道端に座り込んでいた女性にインタビュー。ヘロインとクラックの中毒だという女性は、ここでの生活について「地獄よ」と一言。続けて「この街はやばいわ。昔の私はこんなんじゃなかった。ここでは殺人やレイプもよくあることだし、私にできることは神様がいることを信じるだけ」と話した。

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 さらに若い女性に話を聞くと「薬物を始めたのは14歳の時。興味もあったけど、特殊な家庭環境と父親の自殺が主なきっかけ」と打ち明けた。彼女は現在妊娠中で「妊娠したことは自分が更生するいい機会。ただ抱えきれない重りを抱えることにもなる。そのストレスを感じることで薬物をまた使いたくなってしまう」と答えた。

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 さらに、話を聞いた31歳男性は「母の腹にいるときから、ドラッグが習慣化してしまっていた」と述べた。ドラックの手に入れ方について聞くと「それは聞いちゃいけないタブーな質問だぞ」と答え、そこから空気が一変。男性は「聞く人を間違えてたら殺されてたぞ」と言い放ち、現場は不穏な空気に包まれた。

 番組では、他にもゾンビタウンの様子や薬物中毒者のための更生プログラム施設への潜入取材も紹介している。

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