ネイティブ英語を話す鍵は「喉」? 発音の改善で“脱ジャパニーズイングリッシュ”
【映像】“ネイティブ英語”を話すコツ
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 ネイティブな英語の発音を苦手とする日本人も多いはず。そんな“ネイティブ英語”を話すうえで鍵となる「喉発音」について、SNSで発信している人物に話を聞いた。

【映像】“ネイティブ英語”を話すコツ

 2020年に行われた、とある会議の様子。ニュース番組『ABEMAヒルズ』でもお馴染みの成田悠輔氏がスピーチを行っている。そんな成田氏に対し、何やら評価をしている人物。ほめているのはスピーチの内容……ではなく、成田氏が話す英語だ。

「他の日本人ができていないのに、成田氏にはできている部分がある。それは音程が豊富なこと」

 こう話している男性の名前は、上川一秋氏。シカゴ大学で社会学の博士号を取得後、アメリカの民間企業で働く傍ら、「KAZ先生」と名乗りSNSで“ネイティブ英語”に関する発信を行っている。

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 そんな上川氏を一躍有名にしたのが、2007に発売した書籍『英語喉』。長年、英語の発音や聞き取りに苦労してきた日本人にとって「この本は革命的だ」と、当時話題になった。

 番組では、『英語喉』の著者である上川氏を直撃。日本人がネイティブな英語を話すためのハウツーを聞いた。

「喉の奥から発音すると英語のようになる。日本人の発音を僕は『口発音』と呼んでいる。喉の深いところから発声する、言い方を変えると外国人みたいな声を出したらいい」

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 上川氏によると、ネイティブな英語を話すコツは“喉から声を出すこと”にある。一般的に、日本語を話すときは口から声を発することがほとんどだが、それに対して英語を話す際には喉から発声する。そのため、日本人が長年使ってきた「口発音」で英語を話すと、どこか違和感のある「ジャパニーズイングリッシュ」になってしまう。

 また、英語がネイティブに話せるようになるには、この「喉発音」に加えて「スリービート」と呼ばれる発音を意識するといいと上川氏は語る。

「日本語は子音・母音だけだが、英語の場合は子音・母音・子音の3つ。これを英語などでは『スリービート』という言い方をしている。『きもの(KI-MO-NO)』の場合、日本語だったら『子音・母音、子音・母音、子音・母音』となる。しかし、英語の場合はまず『KIM』。次のシラブル(音節)は『MON』。そして『NOW』となる」

 これら2つの要素を意識することによって、ネイティブな英語が身につくようになっていくようだ。

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 広島県出身で、大学卒業後にアメリカへと渡った上川氏。ネイティブ英語の重要性を感じたのは、職場での疎外感がきっかけだった。

「透明人間のように扱われていて、会議に行っても全然周りが僕の存在を見ていなかった。私の妻・ジーナに『どうやったらネイティブに受け入れてもらえるだろうか』と相談したところ、『喉から喋れ』と言われた。(そのように)話しだしたら、アメリカ人が突然その日から平等に扱いだした」

 この方法を日本人みんなに知ってほしいと考え、本を発売した上川氏。この「喉発声」はさまざまな言語に応用可能だという。

「英語だけじゃなくてフランス語やスペイン語、他の外国語でも使える。他の言語にも応用できる」

(『ABEMAヒルズ』より)

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