開始15秒、まるで手品のような超高速の足関1本勝ちに「どうやったのか? 意味がわからない。説明できません」と解説陣も完全にお手上げ状態。理解不能な決まり手を超スロー再生で何度も確認する珍しい一幕があった。
9月29日、ONE Championship『ONE 161』がシンガポールで開催され、ホドリゴ・マレーロ(ブラジル)とルスラン・バグダサリアン(ロシア)が対戦。試合は開始わずか15秒の電光石火で決着したが、衝撃結末に解説陣も「何をやったかわかりません」と驚き。魔法のような足関節にお手上げ状態となった。
10分1ラウンドのグラップリングマッチとして組まれたカード。サブミッションでの1本、もしくは有効な仕掛けが判定によって評価される。マレーロは柔術黒帯の柔術ファイター、母親も黒帯の柔術一家出身。対するバグダサリアンはヨーロッパのサンボ大会で2回優勝の実績を持つ。
試合開始、マレーロはバグダサリアンの両手を掴み、下から引き込み相手の右足を狙う。マレーロはがっちりと片足をフックし相手の体勢を崩すと、アンクルホールドを極めた刹那、あっという間にタップ。わずか15秒の出来事だった。
視聴者からは「速い」「凄い」と一斉に驚きの声が。「足が曲がっていたな」「足壊れたんじゃないか?」「まるで手品だな…」「極める過程がすごかった」など、反響が止まず。
さらに注目を集めたのは、スローリプレイで確認しても何をやったのかわからないマレーロの動き。何度もフィニッシュシーンが映し出されるも、この日のABEMAで解説を務めた大沢ケンジは「ここまでの技術になるとはっきり説明ができないので…申し訳ないです」と完全に白旗状態。実況・西達彦アナウンサーも「私もどういった技術で、どうやって決まったのかわからないです」と続けた。
解説陣が揃って決まり手について「技術の理解が追いついていない…」と白状する非常事態。超スロー再生で何度も確認すると、大沢も「(公式発表のアンクルホールドではなく)ニー・バーです、これ3、4回見ないとわからないですね。こんな極め方があるんだ」と最後まで驚いた様子だった。