10月1日、シンガポール・インドアスタジアムでONE Championship『ONE FIGHT NIGHT 2』が開催され、日本の高橋遼伍(KRAZY BEE)が出場。韓国のオ・ホテクと対戦した。
高橋は元・修斗環太平洋フェザー級王者でONE戦績2勝3敗。現在2連敗中で負けられない立場だ。対するオ・ホテクはMMA戦績8勝2敗1分、8勝のうち5つの一本勝ちがある“極め力”が強くフィニッシュ力の高いファイター。現在6連勝中と波に乗っており、今回がONE初参戦となる。
「狂蜂」と書かれた日の丸を背負って気合十分な表情で入場してきた高橋は、試合が始まると長身でリーチの長いホテクに対し、1ラウンドからじわじわとプレッシャーをかけ単発で得意のカーフキックを叩き込んでいく。しかしケージ際に追い込んだところで、ホテクの右オーバーハンドが高橋のアゴをかすめるようにヒット。後退するシーンを見せてしまう。
高橋は2ラウンド早々に右ストレートをヒットさせホテクからフラッシュダウンを奪う。一気にペースをつかんだかに思われたが、その後、カウンター狙いの高橋に対して、消極的としてレフェリーからイエローカードが提示されてしまう。それでもラウンド後半、カーフキックを効かせてホテクを転がすシーンを作るが、前に出続けるホテクをなかなか止めることができない。
そして3ラウンドに入ると、さらに前に出続けるホテク。高橋も単発でカーフキックを当ててはいたが、これも消極的と判断され痛恨の2度目のイエローカード。なんとか挽回したい高橋は、残り1分を切ってから右フック、カーフキックを入れていくが、仕留めるまでには至らず試合終了。
有効打で高橋、手数でホテクが上回ったこの接戦は、2枚のイエローカードも響いたのか、結果は2-1スプリットの判定でオ・ホテクの勝利。カウンターが得意な高橋は自分の闘い方を貫いて、随所に効果的な打撃も入れていたが、前に出続けたホテクに対して消極的と判断されたことが判定に響いてしまった形だ。
試合後、高橋は自身のツイッターを更新し「リーチのある相手にもっと前に出て仕留める練習をやらんとな、見過ぎたし覚悟も足りてなかった!」と反省の弁を述べた。高橋はこれで3連敗。あまりにも惜しい星を落としてしまった。
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