カウンター被弾で「足が踊っていた」実況驚き ストップ連呼も“なかなか”止めないレフェリーには「20発くらい余計だった」批判の声
【映像】右カウンター被弾直後「千鳥足」になる敗者
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 上位ランカーが新参者に食われるアップセット。しかし、その驚き以上に波紋を呼んだのは、足がガクガクと踊る大ダメージに放送席が「早くストップして!」と連呼するも、なかなか止めないレフェリーの対応だった。

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 10月1日にシンガポールで「ONE FIGHT NIGHT 2」が開催され、ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)とハリル・アミール(トルコ)が対戦。試合は2ラウンド、ニューカマーのアミールが爆発的な攻撃力を見せつけ、ランキング3位の強豪を一気に飲み込むアップセットでTKO勝利。その驚き以上に注目を集めたのは、殴られ続ける状態でも止めず待ち続けたレフェリーだった。放送席からも「ストップ」の声が繰り返し上がったが、視聴者からも「20発くらい余計だった」など、選手のダメージを心配する声が相次いだ。

カウンター被弾で「足が踊っていた」実況驚き ストップ連呼も“なかなか”止めないレフェリーには「20発くらい余計だった」批判の声
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 元UFC王者のエディ・アルバレスをKOして一躍注目選手となったのは、強打が売りのナシューヒン。現在ランキングは3位だが、連敗中だ。一方、過去他団体で7勝0敗と無敗を誇るトルコのアミールはONE初参戦、今後のライト級の勢力図を占う試合となった。

 1ラウンド、アミールが序盤から鋭いパンチ。対するナシューヒンはお馴染みのブン回すスタイルでプレッシャーをかける。ストライカー同士の噛み合う展開。ボクシングスキルが高いアミールは距離を取りながらステップも上手い。対して、ナシューヒンは時折、前に出ては強打で一発を狙っていく。ラウンド後半にはナシューヒンがテイクダウンに成功するも決め手を欠いたままラウンドを終えた。

 2ラウンド、ナシューヒンが相手の飛びヒザに至近距離で右を合わせる。勢いに乗ったナシューヒンは圧をかけ連打を繰り出すが、ここでアミールがカウンターの右を打ち抜いて形勢は一気に逆転。あまりのダメージの大きさから、ナシューヒンの足元はおぼつかず、前後左右にフラフラとステップを踏んだ。

 すでに足がガクガクで踊るようなナシューヒンにアミールの集中砲火が襲い掛かる。その後、足がもつれて崩壊したナシューヒンにアミールが容赦のないパウンドの連打を叩き込んだ。

 見るからに危険な状況にABEMA解説の青木真也は「ストップ、ストップ!」と連呼。視聴者からも「脚が効かない」「危ない」「止めよう」と続いた。しかし、この試合のレフェリーは“なかなか止めない”ことで知られ、UFCなどもさばいている世界基準のハーブ・ディーン。殴られっぱなしのナシューヒンは泣きそうな表情を浮かべ、戦意喪失。しばらくパウンドが続いたところで、さすがに危険と判断したかようやくストップがかかった。

 アミールの強さが際立ったONEデビュー戦であることは言うまでもないが、視聴者の注目は試合を止めないレフェリーに。「さすがハーブ・ディーン」「真骨頂」という皮肉や「やはり止めるの遅い」「レフェリー酷すぎ」「20発くらい余計だった」など、大ブーイングが鳴り止まず。試合後に(ダメージから)「足が踊りましたもんね」と驚いたように実況・西アナが振り返ると、青木真也も「予言感ありましたね。今回もまた…」と応じた。すると西アナも「見事にやってくださいました」と続いていた。

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