たった20秒の電話で“認知症診断”…脳の健康チェックが“嗜み”になる時代も? 驚きのサービスが話題
“認知症”診断の様子(スタジオで実践)
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 電話を使って20秒ほどで、認知症の疑いが診断できるサービス「脳の健康チェックフリーダイヤル」が始まった。チェックの方法は、「0120-468354」の番号に電話をかけ、ガイダンスに従い「本日の日付」と「年齢」を「声に出して」答える。回答内容や話し方からAIが現在の認知機能の状態を測定し、その場で回答してくれるという。

【映像】電話をかけて“認知症”診断(スタジオで実践)

 そこで今回、番組のMCを務める徳永有美アナウンサーがスタジオで実際に電話をかけ、認知機能の状態を測定した。

 音声ガイダンスに「今日は西暦何年、何月何日、何曜日ですか?」と聞かれると、徳永アナは「2022年10月6日」と回答。曜日を答え忘れてしまう場面もあったが質問は続行され、年齢を答えるとチェックが終了した。測定結果を心配する徳永アナだったが、認知機能が正常だとわかると安堵していた。

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 ニュース番組『ABEMAヒルズ』は、スタジオコメンテーターで同サービスをサポートした株式会社フィラメントのCEO・角勝氏に話を聞いた。

――どういうところで認知症の疑いをチェックしているのですか?

「AIのデータに基づいて、認知機能が衰えつつある方の特徴をとっている。どれくらい言いよどむか、言いよどんだときにどのような発話をされるかなどを分析して、正常かを見分けている」
 

――サービスの開発は大変でしたか?

「社内のビジネスコンテストから応募されたアイデアが元になっている。最初は、どうやって儲けていくかもこれから考えなくてはいけない状態だった」

「まず、プロセスをいくつかに分けて整理していく。一旦サービスを無料で使ってもらい、どれぐらいの価値があるかをわかってもらいたいのが今のフェーズ。それがわかってもらえた後は、企業が『交通機関の運転手が正常に働けるかをチェックするために』『高齢者がわかっていない状態で金融商品を売りつけてしまわないために』(という目的で)確認しながらサービスを利用していければいい」
 

――フリーダイヤルでチェックできるというのはすごく大事なことなのですか?

「ビジネスコンテストに出た初期の頃は、スマホでないと使えないサービスだった。まず、当時は奈良県生駒市と一緒に実証実験を行った。そのときに固定電話しか使えない高齢者もいると知った。スマホ以外でもかけられるように短期間で改善して、どのような電話でもこのサービスが使えるようになった」

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――あるデータによると、2025年には65歳以上の認知症の患者数が約700万人に増加するといわれています。気軽に脳をチェックしてもいいかもしれないですね。

「高齢になると攻撃性が増し、不寛容になっていくところもあると思うが、自分で『最近心が狭くなっているかもしれない』と思ったときにチェックするといいかもしれない。そこから脳トレや対応する行動を取るようになり、認知機能が維持される。それが嗜みになる時代になっていけばいいな」

(『ABEMAヒルズ』より)

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