「ここに丸いケーキがあります。このケーキを3人で公平に分けて食べる場合、どうやって切ったらいいでしょう」
 コミカライズもされ、累計100万部を超えるベストセラーになった『ケーキの切れない非行少年たち』の一幕。少年院にはケーキを3等分に切ることができない人間が多く存在。彼らは認知力の弱さから罪の重さを理解できず、反省すらできていないと指摘している。そのため、少年院を出たあと社会に居場所がなく、再犯を繰り返すケースが少なくないという。