9月30日に行われたオリックス・バファローズ対千葉ロッテマリーンズの一戦で、オリックス・福田周平が披露した劇的なサヨナラセーフティーを野球解説者のG.G.佐藤氏が称賛した。
3-3、両チーム同点のまま迎えた9回裏・オリックスの攻撃。2死三塁という場面で、打席に立ったオリックスの1番・福田は、カウント3-0からの4球目、ロッテの6番手・オスナが投じた内角高めのストレートにまさかのセーフティバントを実行。一塁方向へとプッシュ気味で押し出された打球をファースト・山口航輝が捕球し、そのままタッチしようと試みたが、福田はグラブを上手くかわしながら俊足を飛ばして一塁へと到達。その間に、三塁走者の紅林弘太郎がホームインし、劇的なサヨナラセーフティーとなった。
負ければ事実上のシーズン終了という大一番で飛び出したこのプレーに、G.G.佐藤氏は「僕も唸りました。2アウト、しかも3ボールでセーフティっていうのは考えられない」と驚きを口にする。
また、「監督の指示で動くことの多いスポーツで、自分の意思で“これが一番確率が高い”と選択したという意味では、新しいベースボールが見えた感じがした」とした上で、「2015年のラグビーワールドカップ、南アフリカ戦。ペナルティーゴールを狙えば同点というところを、みんなでスクラムに切り替えて点をとりに(勝ちに)いった。あれに近いものを感じましたね。選手が自分で判断したという意味では素晴らしいと思います」と称賛した。(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)