【プレミアリーグ】ブライトン0-1トッテナム(日本時間10月9日/アメックス・スタジアム)
たしかにその足はボールに伸びているし「ファウルじゃないだろ」と言いたい気持ちは理解できる。ソン・フンミンを相手に、抜け出されたらヤバいと直感して選んだスライディングがファウルとなり、オランダ代表・フェルトマンが審判に激昂する一幕があった。
1点のビハインドを負ったブライトンは、これ以上失点を許すわけにはいかなかった。そんな状況で後半早々に攻め込んでいたが、アルゼンチン代表・マクアリスターのシュートは思うようにゴールに向かわず、逆に相手に奪われてカウンターのきっかけとなってしまう。
トッテナムが自陣から速攻を始めると、左サイドを駆け上がる韓国代表ソン・フンミンの前方へとパスが送られる。ソン・フンミンのスピードと技術は誰もが認める脅威だ。ここはいかせたらまずい……フェルトマンはすぐさまスライディングを繰り出し、ボールをタッチライン外へと蹴り出すことなく、きっちりマイボールにする秀逸な守備を見せた。
しかしピッチに審判の笛が鳴り響く。次の瞬間、フェルトマンは両手を広げて猛抗議。とてつもない速度で審判へ詰め寄っていく。ABEMAの解説・松原良香氏が「『ボールにいったじゃないか』ということだと思います」と説明したが、フェルトマンはまさに、そんなジェスチャー。「よく見てくれよ!俺はヤツを倒してない、ボールを刈り取ったんだ!なんでだよ!」。勝手に意訳するとそんなところだろうか……最後、審判から離れる際にこう一言「ちゃんと見とけよ、ありえない」と。審判からイエローカードが提示されてしまった。
このシーンを目撃した視聴者は「ノーファウル」「いや悪くなかったよ、フェルトマン」「え?笛吹くなよ」「ドンマイ」「ソンが速すぎる」「ボールにはいってるけどね」とフェルトマンを擁護する声で溢れた。それくらい、ギリギリのプレーでもあった。
試合はそのまま、ブライトンが追いつけずに0-1で終了。日本代表・三笘薫は前節、途中出場ながらピッチで躍動し、“ほぼアシスト”と言えるクロスを供給してリヴァプールに追いつくゴールを生み出したが、今節でも引き続き躍動し、高いパフォーマンスを見せていた。
(ABEMA/プレミアリーグ)