将棋の里見香奈女流五冠(清麗、女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花、30)が10月13日、女性初の受験となった棋士編入試験で3敗目を喫し、不合格で挑戦を終えた。終局後には記者会見に応じ「実力が及ばなかった」と試験を振り返った。さらに、再受験への以降を問われると「今のところはないです」と話した。主な会見の内容は以下の通り。
――棋士編入試験五番勝負を振り返って
2カ月ちょっとの戦いでしたが、大きな舞台で対局させて頂いたことは貴重な経験になりました。ただ、実力が及ばなかったというところだと思います。
――3連敗で不合格。結果どのように受け止めていますか?
それなりに対策を練ってきましたが、自分の指している将棋より(試験官を務めた棋士たちの方が)さらに新しい指し方だったのかなと思います。うまく行っている将棋もありましたが、そうでないものもありました。中終盤のねじり合いで読み負けているところがあったので、実力不足、弱いといったところに他ならないです。大きな舞台で敗戦することによってまた自分自身も成長できると思うので、今後の糧にしていきたいと思っています。
――公式戦で規定の成績を挙げれば再受験が可能
私自身は最後の挑戦といったところでしたので、たぶん今後考えることはないのかなと思っています。ただ、今回は特別星が偏って良い成績が取れたというところだったと思うので、これから力を付けて自分の力で勝っていきたいという気持ちはあります。
――第1局は、現時点で勝率1位の好成績を挙げている徳田拳士四段(24)との対戦。やりづらさは感じましたか?
やりづらさはあまりなく、自分としては勝率の高い棋士と対局ができるというところで、より気合が入っていたところはありました。ただ、対局は互角の展開が続いていましたが、こちらから崩れてしまったので、そのあたりの自分の実力や、弱いところが見えてきました。悔しい気持ちもありますが同時に自分の実力を受け入れて、次に進む一局になると思うのでこれからの糧にしていきたいと思っています。
――女流タイトル戦と並行する状況、ハードスケジュールの中での受験についての思い
対局が多いのは間違いないですが、どういう状況でも変わらず普段の力を発揮できないと本当の強さではないのかなと思っています。
――制度上は何度も受験できるが再受験の可能性はありますか?
今のところはないです。
――家族や地元からの応援は?
あまりなかった気がします。おそらく気を使ってくれていて、いつも通り体調を気遣うところだけで、編入試験について特別なことは無かった気がします。
――女性初の編入試験受験とありプレッシャーを感じることはありましたか?
注目していただけることはありがたいという気持ちはありましたが、特別緊張したりということは無かったです。大きな勝負ですので、対局を迎えるにあたって程よい緊張感はありました。
――今後受験資格を得る女流棋士も出てくると思われますが、後に続く方へのコメントをお願いします。
そういう方々が増えればより嬉しい気持ちがあります。現状の自分では力が及ばなかったので、気持ちを新たに頑張っていけたらと思っています。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





