将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)は10月17日、豊島将之九段(32)と棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメント4回戦の対局を行っている。ABEMAの中継には、武富礼衣女流初段(23)が出演。スポーツの秋とあり上村亘五段(35)との解説の合間に、過去に挑戦した「脳内将棋ランニング」の珍エピソードを披露した。
長時間の対局に備え、体力作りのために日常的に運動やトレーニングを行う棋士は多い。10日に都内で行われたマラソン大会には、渡辺明名人(棋王、38)、佐々木勇気七段(28)ら有志が参加。秋空のもとで爽やかな汗を流した。武富女流初段が過去に挑んだのは“脳内将棋ランニング”。「脳と体を一緒に鍛えることができるのでは?」と思い、友人とチャレンジしたという。
ルールは、脳内将棋でゴール地点までに決着をつけるというシンプルなものだが、異なる方向の2つのことを同時にこなすため難易度は高い。女流棋士デビューから4年が経つ武富女流初段であっても、ランニングよりも将棋が優先となってしまい「どんどん遅くなって、最後は歩いていました」。あまりに集中して周りが見えなくなり、「事故が起きそうと思って、その1回で辞めました。別々に鍛えた方がいいということがわかりました」と苦笑いを浮かべていた。
過集中状態での棋士の“失敗”エピソードは枚挙に暇がない。指し手を考えながら歩いていた幼少期の藤井竜王が、誤って側溝に落ちた話は有名なエピソード。山根ことみ女流二段(24)が電柱に激突した経験を持ち「電柱仲間を探しています」という迷言を残したことも。視聴者からは「危ない危ないw」「棋士の集中力はえげつないからなあ」「なぜ走りながらやろうと思ったw」「楽しそうだけど危ないね」と心配(?)の声が上がっていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)