UFCは、7月9日(日本時間10日)のラスベガスでの「UFC200」の追加カードとして、UFCライトヘビー級王者、ダニエル・コーミエと元ミドル級王者、アンデウソン・シウバの対戦を発表した。当初予定だったライトヘビー級王座統一戦の対戦相手、ジョン・ジョーンズが禁止薬物の陽性反応が出たことを受けての欠場によるものだ。
5月の大会を腹痛を理由にブラジルでの凱旋大会「UFC198」欠場したシウバは、後に胆のう炎と診断され摘出手術を行い療養生活をしていたが、急遽の参戦に意欲をみせカードが実現したという。試合はノンタイトル戦で5分3ラウンドで行われる。
UFCの戦績に関してだが、2012年10月以来4年近くオクタゴンでの勝利から見放されている。無敵を誇った元ミドル級王者も王座陥落したクリス・ワイドマン戦の2連敗、2戦目の左足の骨折。復帰戦のニック・ディアス戦では試合後の薬物検査での失格、さらに今年2月のマイケル・ビスピン戦に0-3で完敗と、かつての栄光はどこに?という状況だが、奇しくもアンデウソン・シウバと入れ替わるように台頭してきたコンプリート・ファイターのまさかの薬物使用疑惑で、チャンスが回ってきた形となる。
当然ながら「黒いヒョードル」近年では「黒いベラスケス」との異名で恐れられているコーミエの、鋭いパンチやテイクダウンからの迫力ある攻撃など、病み上がりのシウバにとっては極めて厳しい対戦となりそうだが、最も旬なファイターの一人であるコーミエと、かつて無双振りを誇ったミドル級のレジェンドの復活への足がかりになるカードになりそうだ。
なお「UFCに200」メインカードなどの順序は若干変更があり、セミファイナルはロック・レスナー対マーク・ハント戦、メインカードはミーシャ・テイトとアマンダ・ヌネスによる女子バンタム級タイトルマッチと2日連続で女子選手によるタイトル戦がメインを飾ることになる。
■UFC 200
放送日程:2016年7月10日(日)朝7時30分~午後4時00分(予定)
放送チャンネル:SPORTSチャンネル