声帯摘出者やALS患者も“自分の声”で話し続けられる世界に… 声をフォントにする会社『CoeFont』の思い
【映像】実際の音声

 「欲しい声が1秒で手に入る」をコンセプトに、最新のAI技術を活用し、誰もが他人の声を文字のフォントのように利用できるサービスを提供するCoeFont。サービスの生みの親である、現在大学3年生で株式会社CoeFont代表取締役の早川尚吾氏に話を聞いた。

【映像】CoeFontを使った成田悠輔氏の音声

 「文字のフォントを変えるときにお金かかるなんてあまり考えない。そんな感じで声も、動画をより面白くしたり、よりクリエイティブを作るときに可愛い声やかっこいい声が欲しいときに、簡単に変えられた方が面白い。インターネット上の動画など、そういったものの全てのCoeFontでできると面白いなと思う」

 事前に収録した本人の声から、独自のAI技術で文脈に応じてアクセントを予測し、自然な発声を実現するCoeFont。任意の文章を読んでもらうことで、音声や動画コンテンツの制作に活用することができる。

 今では5000種類以上もの声が登録されている。早川氏はサービスを拡大する過程で創作活動だけではない、想定外の可能性に気づいたという。

「最初は考えていなかったことだが、声帯を摘出された方やALSの方に対しては無料でサービスを提供している。声をなくす前に、自分の声を収録しておけば、自分の声をなくした後も話し続けられる。それは良いことだと思っていて、日本でも3万人以上の方が声をなくしていて、そういう人たちに利用してもらって、自分の声で話し続けられる世界みたいなものを広げられて行けばいいなと」

 全ての人に言語・地理・身体を越えて声のフォントを届ける。そんな思いで、最新技術を駆使した可能性を広げていきたいと早川氏は話す。

「人間は2000年とか1万年とか数万年単位から声を使ってコミュニケーションをしていた。コミュニケーションにおける大事な役割を持っているものだと思っていて、声でコミュニケーションをとるというのは、人類史上ずっと変わっていないことなので、仮想世界やいろんなところで、もっと密にコミュニケーションさせていくというので重要なコミュニケーション手段なのでは」

(『ABEMAヒルズ』より)

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